外より家の中が寒いのはなぜ?その原因と今日からできる暖かい暮らしの対策

外は冷たい風が吹いているのに、家の中に入ると「なんだか余計に寒い…」。
そんな不思議な感覚を覚えたことはありませんか?
本来なら「家の中=外より暖かい」はずなのに、なぜか底冷えがする。
暖房をつけても足元が冷たく、肩に冷気がまとわりつくような感覚。そんな状態が続くと、体も心も疲れてしまいます。
実はこの“外より家の中が寒い”という現象には、しっかりとした理由があります。
気密性・断熱性の不足、窓やドアからの冷気、そして見えない空気の流れ(コールドドラフト)など、家の構造に潜む問題が重なって起きているのです。
この記事では、その原因を丁寧に解き明かしながら、今日からできる具体的な対策を紹介します。
「なぜ寒いのか」がわかれば、暖房の効率が上がり、家は驚くほど快適に変わります。

目次

家の中が外より寒く感じる主な原因

寒いと感じる原因は、単に気温の問題ではありません。
「どこから冷気が入ってきて、どこから熱が逃げているか」この見えない空気の流れを理解することが大切です。

大きく分けて、次の4つが主な原因です。

  1. 建物の気密性の低さ
  2. 窓やドアの断熱性能不足
  3. コールドドラフト現象
  4. 断熱材の劣化や施工不良

それぞれの仕組みをわかりやすく見ていきましょう。

気密性が低いと、家は“外気とつながっている”

築年数が経った家で最も多い原因が「気密性の低下」です。
壁や柱のわずかなひび割れ、建具の歪み、経年劣化したコーキングなどから、知らないうちに冷たい空気が家の中へと入り込んでいます。
特に、コンセントの周りや天井裏、床下のすき間など、目に見えない場所ほど要注意です。
これらの小さなすき間から入り込む冷気は、室内の暖かい空気を押し上げ、温度のムラを生み出します。
つまり、見た目には閉じているように見えても、実際には“家が呼吸している”ような状態になっており、外の冷気が常に入り続けているのです。
家の中にいても頬や足元にスッと冷たい風を感じるのは、その証拠です。
気密性が低い家は、まるで薄い服を一枚羽織って外にいるようなもの。
どんなに暖房を使っても、根本的な暖かさは得られません。

窓やドアの断熱性能が低いと、熱は逃げていく

家の中で、最も熱の出入りが激しい場所
それが「窓」と「ドア」です。
壁や天井には断熱材が入っていますが、窓ガラスや玄関ドアには基本的に断熱材は入っていません。
特に、昔ながらの“アルミサッシ+単板ガラス”の組み合わせは、外の冷気をそのまま室内に伝える構造になっています。
アルミは金属のため、熱伝導率が高く、冷たい外気が一瞬で内側へ伝わります。
その結果、窓際は冷え込み、そこから部屋全体に冷気が広がっていくのです。
「窓の近くに立つとゾワッと寒気を感じる」「暖房をつけているのに壁際だけ冷たい」。
こうした現象は、まさに窓やドアの断熱性能が低いことが原因です。
家の中の熱損失のうち、約5〜6割が“開口部”から逃げていると言われています。
つまり、どんなに立派な断熱材が壁に入っていても、窓とドアが弱ければ“穴の空いたバケツ”と同じ。暖かさは保てないのです。

コールドドラフト現象とは?足元が冷える理由

「暖房を入れているのに足元だけ冷たい」「天井付近は暖かいのに体は寒い」
この不快な温度差の正体が“コールドドラフト現象”です。
暖房によって温められた空気は軽いため上昇し、冷たい空気は重いため下に沈みます。
窓や壁際から入る冷気が床付近に溜まり、その空気がゆっくりと室内を流れていくことで、下半身だけが冷たく感じるのです。
特に、断熱性の低い窓を使っている家では、窓際で空気が冷やされ、絶えず“冷気の滝”のように下へ流れていきます。
その結果、エアコンの設定温度を上げても、床付近の温度はなかなか上がらず、光熱費ばかりがかさむ悪循環に陥ります。
これは、床暖房やサーキュレーターの併用で緩和できますが、根本的には“冷気をつくっている場所”
つまり窓や外壁の断熱性能を改善する必要があります。

断熱材の不足・劣化も見逃せない

もうひとつの大きな原因が「断熱材の不備」です。
古い家では、当時の施工基準が今ほど高くなく、壁や天井に十分な断熱材が入っていないことがよくあります。
また、経年劣化によって断熱材が縮んだり、湿気で性能が落ちているケースもあります。
新築であっても油断は禁物です。
工事の際に断熱材の施工が不十分だったり、継ぎ目の気密処理が甘かったりすると、そこから熱が逃げてしまいます。
断熱材は家の“体温”を保つ重要な要素。
見た目は変わらなくても、内部の状態によっては家全体の暖かさがまったく違ってきます。

外より家の中が寒いときの体感メカニズム

家の中が外より寒く感じるのは、「気温」だけでなく「体感温度」にも関係があります。
体感温度は、室温だけでなく湿度や風の流れにも左右されるのです。
湿度が30%を下回ると、肌から水分が奪われ、体温も奪われやすくなります。
また、室内の空気が常に動いている(隙間風がある)と、体の表面から熱が逃げやすくなり、実際の室温より2〜3℃低く感じることもあります。
つまり、「家の中が寒い」と感じるのは、温度計ではなく“人の体”がそう判断しているということです。
それだけに、断熱と気密を整えることは、単に快適さの問題ではなく「体の健康を守る対策」でもあるのです。

今日からできる寒さ対策

「すぐに暖かくしたい!」という方のために、簡単にできる対策を紹介します。
これらはすぐに効果が実感できる一方で、長期的には断熱リフォームと併用するのが理想です。

  1. 厚手の断熱カーテンを使う
    冷気の侵入を防ぐだけでなく、部屋の見た目も柔らかくします。
  2. 窓に断熱シートやプチプチを貼る
    ガラス面の冷たさを軽減し、コールドドラフトを防ぎます。
  3. すき間テープで風を防ぐ
    ドアやサッシのわずかなすき間に貼るだけで、体感温度が上がります。
  4. サーキュレーターで空気を循環させる
    暖かい空気を下に送り、足元の冷えを軽減します。
  5. 加湿器を使う
    湿度を40〜60%に保つと、体感温度が上がり、風邪予防にもなります。

これらの対策を組み合わせることで、一時的に寒さを緩和できますが、やはり根本的な解決には断熱リフォームが欠かせません。

根本から解決するなら断熱リフォーム

すき間風や窓からの冷気を完全に防ぐには、構造そのものを見直す必要があります。
特に効果が大きいのが「窓の断熱改修」と「壁・床下の断熱強化」です。

改修箇所 主な方法 効果 費用目安
二重窓の設置、樹脂サッシへの交換 熱損失を約半減、防音効果も 5〜15万円/1窓
床下 断熱材の追加・補強 足元の冷えを解消 20〜40万円前後
壁・天井 吹き込み断熱材で隙間を埋める 家全体の温度を安定化 50〜100万円前後

また、現在は国の「先進的窓リノベ」や「子育てエコホーム支援事業」などの補助金制度も充実しており、費用負担を抑えた施工が可能です。
弊社では、地域の気候や建物の構造に合わせた最適な断熱計画をご提案しています。

まとめ|家が寒いのは“外のせい”ではなく“家のつくり”のせい

外より家の中が寒いのは、あなたの家が冷気を“招き入れてしまっている”から。
気密性の低さ、断熱性能の不足、コールドドラフト現象などが複雑に絡み合って、暖房が効かない環境をつくり出しています。
しかし、これらは決して解決できない問題ではありません。
断熱性を高め、空気の流れを整えることで、家は確実に暖かくなります。

「外は雪でも、家の中では素足で過ごせる」
そんな理想の住まいを、今からでも実現できます。
弊社では、現地調査から最適な断熱リフォームのご提案まで、一貫してサポートしています。
寒い冬を我慢するのではなく、心から安心できる“あたたかい家”を手に入れましょう。

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