シロアリが出た家はどうなる?放置が招く深刻な被害と早期対応の重要性

朝、床を歩いたときに「ギシッ」と沈むような感覚。
壁にうっすら浮かぶシミ、玄関の隅に落ちた見覚えのない羽。
最初は気のせいだと思っても、日を追うごとに違和感が増していく。
そんなとき、多くの人が最も恐れる言葉が頭をよぎります。
それが「シロアリ」です。
シロアリが出た家は、ただ「虫がいる」だけでは済みません。
見えない場所で木材を食い荒らし、家の骨組みそのものを弱らせていくのです。
放置すれば、床が抜ける、柱が折れる、家が傾く。
つまり「住めなくなる」ほどの被害に発展することもあります。
この記事では、シロアリが出た家で実際に何が起こるのか、
そして見つけたときに絶対にやってはいけないこと・やるべきことを、
わかりやすく解説します。

目次

シロアリが出た家に起こること

シロアリの恐ろしさは、“静かに進む破壊”にあります。
一見きれいな家でも、床下や壁の中ではすでに構造材がボロボロになっていることも少なくありません。
では、具体的にどのような被害が起こるのでしょうか。

建物の耐久性が大幅に低下する

シロアリが好むのは、木材の内部に含まれるセルロースという成分です。
それを食べながら巣を広げていくため、柱や梁、土台などの建物の骨格部分がスカスカになります。
特に被害が集中するのは、床下の構造材や水まわりの柱。
湿気を好む性質から、台所・洗面所・浴室の下などが狙われやすいのです。
柱の中が空洞化すると、見た目は変わらなくても強度は半分以下。
釘も効かず、わずかな衝撃で折れるほど弱くなってしまいます。
つまり、シロアリの被害が進む家は、立っているだけで危うい状態なのです。

耐震性が低下し、地震や台風で倒壊する危険が高まる

日本は地震や台風が多い国です。
そのため、建物の強度が少しでも落ちると、自然災害時のリスクが一気に高まります。
シロアリに食べられた柱や梁は、内部がスカスカのため揺れを支えることができません。
見た目には問題がなくても、地震の衝撃で一瞬にして倒壊する可能性もあります。
過去には、震度5程度の地震でも、シロアリ被害のある住宅だけが大きく傾いたという報告もあります。
つまり、シロアリは**「静かな地震リスク」**を家の中に作り出しているのです。
木造住宅の長寿命化を考えるうえで、防蟻対策=耐震対策でもあると言えます。

建物の傾きや沈下が起きる

床に立ったときに「何となく傾いている」と感じる家。
実はそれ、シロアリによる食害が原因であることがあります。
土台や柱が食べられて支えを失うと、家全体のバランスが崩れ、
少しずつ沈み込んだり傾いたりします。
最初は1~2cm程度でも、時間が経つにつれてドアやふすまが閉まらなくなり、
窓の立て付けも悪くなります。
さらに放置すれば、建具の歪みが壁や屋根にまで広がり、全面リフォームレベルの修繕が必要になることも。
つまり、構造のゆがみは“シロアリによる危険信号”です。

床が抜け落ちる危険も

床下の根太(ねだ)や大引(おおびき)と呼ばれる木材がシロアリに食べられると、
床板を支えきれず、ある日突然「ズボッ」と抜け落ちる事故も発生します。
実際、被害の多い場所はリビングや廊下。
毎日歩く部分だからこそ、ダメージが進むと怪我にもつながります。
また、畳の下やフローリングの内部でシロアリが巣を作るケースもあり、
「畳の一部が沈む」「フローリングがふわふわする」などの違和感があれば要注意です。
床が抜ける前に気づければ修復は可能ですが、
放置すると大引から柱にまで被害が広がり、家の再生工事レベルに発展します。

修繕費用が高額になる

シロアリ被害の怖さは、お金のダメージにも現れます。
初期の段階であれば、薬剤散布や部分補修で数万円~十数万円で済みます。
しかし、構造体にまで被害が及ぶと、床下の木材交換、土台補強、基礎補修が必要になり、
50万~200万円以上に膨れ上がることもあります。
さらに、リフォーム時に「この家は構造部分が弱っていますね」と指摘され、
予期せぬ費用が発生するケースも少なくありません。
つまり、気づくのが遅いほど家計へのダメージも深刻になるのです。

シロアリを見つけたときに絶対やってはいけないこと

「シロアリを見つけた!どうしよう!」
そんなとき、焦ってスプレーを吹きかけたり、木を叩いたりしていませんか?
実は、それが一番危険です。
市販の殺虫スプレーを使うと、シロアリの表面だけが死に、残りの仲間が巣の奥深くに逃げてしまうのです。
一時的に姿を消しても、数週間後には再び活動を再開し、被害を隠しながら拡大させてしまうという最悪のパターンに陥ります。
また、木材を不用意に叩いたり壊したりすると、巣の構造が壊れ、女王アリが別の場所に新たな巣を作る「分巣(ぶんそう)」が起こることもあります。つまり、「素人の自己判断」は逆効果。
発見したら触らず、すぐ専門業者に相談することが最善の行動です。

シロアリを見つけたときの正しい対処法

ここからは、実際にシロアリを発見した際に取るべき具体的なステップを紹介します。

速やかに専門業者へ連絡する

まずは、プロに現地調査を依頼しましょう。
専門業者は床下や壁の内部まで確認できる専用機材を持っており、目に見えない被害の範囲を正確に診断できます。
被害が軽い場合は薬剤散布のみで済みますが、広範囲の場合は巣の根絶や再発防止の施工が必要です。

弊社のような防蟻専門会社では、調査→駆除→防湿対策→再発予防までを行っているため、「一度で終わらせたい」という方に選ばれています。
早ければ1日で作業が完了するケースもあり、“早期相談が被害を最小限にする”ことは間違いありません。

日頃から初期サインを見逃さない

シロアリ被害は、早期発見が何より大切です。
そのためには、日常の中で次のような点を意識してチェックしてみましょう。

チェックポイント 具体的なサイン 対応の目安
羽アリの出現 春~初夏に大量の羽アリが飛ぶ すぐに業者点検を依頼
床の沈みやきしみ 歩くとふわふわする感覚 床下に被害がある可能性
木くずや砂粒 壁際や押入れに茶色い粉 巣の活動が進行中
ドアの建付け不良 扉が閉まりにくい 柱が歪んでいるサイン

このように、小さな変化こそがシロアリ被害の入口です。
定期的なセルフチェックを習慣にすることで、大きな被害を未然に防ぐことができます。

不動産売買時は必ず正直に申告する

シロアリ被害は、不動産取引において「瑕疵(かし)」と呼ばれる欠陥扱いになります。
つまり、被害を隠して家を売却した場合、のちに買主から損害賠償を請求されるリスクがあるのです。
逆に、専門業者による駆除・防蟻施工を行い、「施工証明書」や「保証書」を提示できれば、買主の安心材料になります。

シロアリ被害はマイナス要素ではありますが、正しい対応を取っていれば信頼を得ることができるのです。

シロアリ被害は「放置が一番の敵」

シロアリは、静かに・確実に・長期間かけて家を蝕みます。
1匹では大したことがなくても、1万匹、10万匹単位で動くと、木造住宅を数年で崩壊させるほどの力を持っています。
被害が進んだ家は、見た目には普通でも、内部はまるでスポンジのよう。
耐震性能は大幅に落ち、ちょっとした地震で大きな被害を受ける可能性があります。
だからこそ、「今すぐ」行動することが家を守る最善策です。
弊社では長野県内を中心に、床下診断・湿気対策・防蟻施工をトータルで実施しています。
初回点検は無料で行っていますので、気になる症状がある方はぜひお気軽にご相談ください。

まとめ|小さなサインを見逃さず、早期対策で家を守る

シロアリが出た家では、
・耐久性・耐震性の低下
・床の沈下や傾き
・高額な修繕費用
といった深刻な問題が起こります。
しかし、被害は早く気づけば防げるものでもあります。
「ちょっとおかしい」と思ったその瞬間が、家を守る最大のチャンスです。
見えない床下で進む被害を止めるためにも、専門家の目でしっかり診断し、将来の安心を手に入れましょう。

大切な家は、あなたと家族の暮らしを支える土台です。
だからこそ、今こそ“守るための一歩”を踏み出してください。

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