新築なのに床が鳴る?その原因と正しい直し方を徹底解説

新築の家に住み始めて間もないのに、「ギシッ」「ミシッ」と床が鳴る。
せっかくの新しい住まいなのに、そんな音が聞こえるたびに「欠陥なのでは?」と不安になる方は少なくありません。
特に夜の静けさの中で響く床鳴りは、気持ちまでざわつかせるものです。
しかし、焦ってはいけません。
床鳴りは必ずしも“欠陥”ではなく、多くの場合は建物や木材の性質、または施工後の環境変化によって起こる自然現象です。
ただし放っておくと、後々大きなトラブルにつながることもあります。
この記事では、新築の床鳴りが起こる原因、DIYでできる直し方、そして業者に依頼すべき判断基準までを、実例を交えてわかりやすく解説します。

目次

新築で床鳴りが起こる主な原因とは?

新築の住宅で床鳴りが発生する場合、その原因は大きく分けて「材料」「施工」「環境」の3つです。
どれも一見細かなことに見えますが、建物の構造や素材の性質を理解すると納得がいきます。

木材の乾燥や伸縮によるズレ

床材の多くは天然木、あるいは木質系のフローリングです。
木は湿度や温度によって膨張・収縮する性質があり、施工時に含まれていた水分が抜けていく過程で「隙間」や「ズレ」が生じます。
このズレが生じると、歩くたびに板同士がこすれあい、ギシギシと音を立てるのです。
特に冬場の乾燥期や、引き渡し後数か月の“慣らし期間”に起こりやすい現象といえます。

下地や接着の不具合

フローリングの下には「下地合板」や「根太(ねだ)」と呼ばれる構造材があります。
これらと床材との間に隙間ができたり、接着剤がうまく密着していなかったりすると、床を踏むたびに微妙な動きが生じ、音が発生します。
特に「浮き床構造」や「二重床」の場合は、支点のズレが原因になることもあります。

施工時の釘・ビスの締め付け不足

施工段階でビスや釘の締め付けが甘いと、時間の経過とともに固定力が弱まり、床が浮いたような状態になります。
これが振動で揺れると、金属と木材が擦れ合って「パキッ」という高音が発生するケースもあります。

床鳴りを放置してはいけない理由

「少しくらいの音なら放っておこう」と思う方も多いでしょう。
しかし、床鳴りの裏には思わぬリスクが潜んでいることがあります。
まず、床鳴りの原因が“単なる摩擦”ならよいのですが、もし下地の浮きや接着不良が進行すると、床材が割れたり沈んだりする恐れがあります。
また、床下の湿気や水漏れが原因の場合、構造木材が腐食し、白蟻(しろあり)被害へと発展する可能性も。
早めの点検が、家の寿命を守る第一歩です。

自分で試せる!床鳴りのDIY修理方法

床鳴りの原因が軽微なものであれば、自分で改善できることもあります。
ここでは、自宅でできる代表的な対処法を紹介します。
ただし、床暖房がある場合や原因が不明な場合は、無理に行わず専門業者へ相談しましょう。

潤滑剤や床鳴り防止剤を注入する

床材同士の摩擦音であれば、継ぎ目に専用の「床鳴り防止剤」や「シリコンスプレー」を注入するだけで改善することがあります。
ホームセンターで販売されている「床鳴り止まるんです」などの商品が手軽で人気です。
注入後は布で余分な液を拭き取り、数日様子を見てください。

※スプレータイプは吹きすぎに注意。過剰に使用すると床が滑りやすくなります。

接着剤を隙間に流し込む

床板と下地の間にわずかな隙間がある場合、木工用ボンドを細いノズルで注入し、しっかり固定することで音を抑えられます。
ただし、注入後は完全に乾くまで踏まないように注意が必要です。
乾燥時間を守らないと、再び隙間ができてしまうことがあります。

補強ビスを打ち込む

床が浮いている場合は、音の出る箇所を特定し、下地まで届く長さのビスを慎重に打ち込みます。
このとき、ビスの位置を誤ると床暖房や配線を傷つける危険があります。
床暖房が入っている場合は絶対にこの方法を行わないでください。

隙間の補修にはロウや専用剤を使用

フローリングの隙間が音の原因になっている場合、市販の床鳴り防止材やロウソクのロウを流し込んで滑りをよくします。
これにより摩擦が減り、音が軽減します。
目立たず自然に仕上がるのもこの方法のメリットです。

ネジの締め直し

床の固定部分にネジが見えている場合、緩んでいないか確認し、軽く締め直してみましょう。
ネジの緩みが原因なら、これだけで音がピタリと止まることもあります。

DIYの限界と注意点

DIYでの修理は「表面的な摩擦音」を軽減するには有効ですが、構造的な原因までは対応できません。
また、床材の種類によっては薬剤や工具の使用がかえって傷や変色を招くケースもあります。
特に以下のケースでは、専門業者への依頼が安全です。

状況 理由・リスク
床暖房がある場合 ビスや接着剤が熱で影響を受ける、配管損傷の恐れあり
原因が特定できない場合 無理に処置すると、症状を悪化させる可能性あり
構造に関わる問題が疑われる場合 下地の損傷や湿気が原因のことも
DIYで改善しない場合 根本的な補修が必要なサイン

床鳴りを業者に依頼すべきタイミング

新築の床鳴りは、まず施工を担当した「工務店」や「ハウスメーカー」に連絡するのが鉄則です。
新築から2年以内であれば、瑕疵(かし)保証の対象となる可能性があります。

業者に見てもらうべき目安は次のとおりです。

  • 床鳴りが家中に広がっている
  • 同じ箇所から何度も音がする
  • 床が沈む感覚がある
  • 壁際や柱付近で音が鳴る

これらの症状は、単なる摩擦音ではなく、構造や下地の問題を示している場合があります。
早めに連絡することで無償修理や保証対応を受けられるケースもあるため、まずは販売元や工務店に相談しましょう。

専門業者が行う床鳴り修理の流れ

専門業者に依頼した場合、次のような手順で原因を特定し、適切な修理を行います。

  1. 現地調査で音の箇所を特定
  2. 床下や構造を点検して原因を分析
  3. 必要に応じて下地補強や再固定
  4. 木材の伸縮対策・防音調整

これにより、再発を防ぐだけでなく、床の強度や歩行感も改善されます。
特に「音が日ごとにひどくなる」「一部が沈む」ような症状は、放置すると下地腐食や床下劣化の原因となるため早急な対応が必要です。

まとめ:焦らず、正しく、原因を見極めて対応を

新築の床鳴りは、多くの場合「時間とともに落ち着く自然現象」ですが、原因を誤ると長く悩まされることになります。
潤滑剤の注入や接着の補修など、軽度なものであればDIYで対応できますが、構造的な問題や床暖房付きの住宅では、プロの判断が不可欠です。
不安を抱えたまま暮らすよりも、早めに工務店や専門業者に相談して、確実に解決することが家と心の安心につながります。

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