便座が割れたときの交換費用は?普通便座・暖房便座・温水洗浄便座の違いとは?
長年使ってきたトイレの便座が、ある日「パキッ」と音を立てて割れてしまう。
そんな経験はありませんか?冬の寒い朝にひび割れた便座に腰を下ろすのは、想像以上にストレスですし、放置すればケガや水漏れの原因にもなります。
「交換したいけど、費用はいくら?」「自分でできる?それとも業者に頼むべき?」
この記事では、そんな悩みに寄り添いながら、便座が割れたときにかかる費用の目安、種類ごとの特徴、そして交換時の注意点まで詳しく解説します。
専門業者として現場で多くの事例を見てきた立場から、「実際のところどうなの?」に本音でお答えします。
便座が割れたらまず確認すべきこと
便座が割れたとき、真っ先にやるべきことは“応急処置”と“安全確認”です。
便座の割れ目が浅い場合でも、体重をかけるとヒビが広がる恐れがあります。
まずは割れた箇所を確認し、ガムテープや布テープでしっかり補強しましょう。
ウォシュレット付きの場合は、感電や火災防止のためにコンセントを抜いておくことも大切です。
特に冬場は樹脂が冷えて硬くなっているため、思わぬ衝撃で割れやすくなります。
割れた便座は無理に使用せず、できるだけ早く交換を検討しましょう。
便座交換の費用はどのくらい?種類別に比較
便座の交換費用は、「便座の種類」と「設置方法」によって大きく異なります。
以下の表は、一般的な工事費用の目安です。
| 便座の種類 | 工事費用の目安 | 本体価格の相場 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 普通便座 | 8,000〜20,000円 | 5,000〜10,000円 | シンプルで壊れにくい。暖房機能などはなし。 |
| 暖房便座 | 10,000〜20,000円 | 10,000〜20,000円 | 冬でも暖かく快適。電源が必要。 |
| 温水洗浄便座(ウォシュレット) | 15,000〜30,000円 | 30,000〜70,000円 | 洗浄・乾燥・脱臭機能付き。配線・給水工事が必要。 |
一般的に、普通便座なら合計で15,000円前後、暖房便座なら2万円台、温水洗浄便座(ウォシュレット)なら5万円前後〜が目安です。
ただし、電源の位置や給水管の状態によっては追加費用がかかることもあります。
便座の種類と選び方
普通便座
最もシンプルなタイプで、便座自体に電気機能はありません。
樹脂製の軽量なものが多く、壊れにくいのが特徴です。
費用も安く、交換も簡単にできるため、DIYにも向いています。
ただし、冬場は座ると冷たく感じるため、寒冷地では暖房便座への交換を検討する方も多いです。
暖房便座
電源を使用して便座を温めるタイプです。ヒヤッとした不快感がなく、寒い季節でも快適に使えます。
電源が近くにあれば工事も比較的簡単で、温水洗浄便座よりもコストを抑えられるのがメリットです。
一方で、電気代は月数十円程度かかります。
また、古い住宅ではトイレにコンセントがないこともあるため、電気工事が必要になるケースもあります。
温水洗浄便座(ウォシュレット)
清潔性と快適性を重視する方に最も人気のタイプです。
温水洗浄や脱臭、乾燥機能などが付いており、衛生的で高機能。
メーカーやモデルによってはリモコン付きや節電モード搭載など、快適性がさらに向上しています。
ただし、設置には電源や給水管の接続が必要で、プロによる施工が推奨されます。
自分で交換する場合の費用と注意点
「自分で便座を交換すれば工事費が浮くのでは?」と思う方も多いでしょう。
確かにDIYで交換することも可能です。
ただし、作業には工具(スパナ、ドライバー、モンキーレンチなど)が必要で、工具代として1万円前後かかる場合があります。
また、古いナットが固着していたり、ウォシュレットの配線が複雑だったりすると、思わぬトラブルにつながることも。
特に水漏れが起きると床や壁を傷めてしまい、結果的に修繕費が高くつくこともあります。
自信がない場合は、最初から専門業者に依頼する方が安全で確実です。
温水洗浄便座にする場合の追加費用
トイレにコンセントがない場合、電源増設工事が必要です。
この工事には15,000〜20,000円ほどかかるのが一般的です。壁内に配線を通す場合はさらに費用が上がることもあります。
また、古い住宅ではアース線がないこともあり、感電防止のためにアース工事を行うケースもあります。
安全面を考えると、こうした作業は必ず電気工事士の資格を持つ業者に依頼しましょう。
賃貸物件で便座が割れたときの費用負担
賃貸の場合、便座が割れたときに「修理費は誰が払うのか?」という問題が発生します。
基本的な考え方は以下の通りです。
| 状況 | 費用負担者 | 補足 |
|---|---|---|
| 経年劣化や自然破損 | オーナー負担 | 長年の使用による劣化は借主の責任ではありません。 |
| 誤った使い方・故意の破損 | 入居者負担 | 強い衝撃や不注意による破損は自己負担です。 |
| ウォシュレットの不具合 | 契約内容により異なる | 管理会社に確認しましょう。 |
もし契約書に「設備の修繕費は借主負担」と書かれていても、自然破損であれば大家負担になるケースもあります。
まずは管理会社に連絡し、写真を添えて状況を説明しましょう。
便座交換の流れと工事時間の目安
交換作業は、シンプルな普通便座なら30分程度で完了します。
温水洗浄便座の場合は、給水管や電気配線の確認も含めて1〜2時間程度が目安です。
作業の流れは次の通りです。
- 止水栓を閉めて水を止める
- 古い便座を取り外す
- 新しい便座を取り付ける
- 給水ホース・配線を接続
- 動作確認と水漏れチェック
施工後は必ず水が漏れていないか、便座がぐらついていないか確認しましょう。
専門業者に依頼するメリット
便座交換は一見簡単そうに見えますが、実際には水回りと電気の両方の知識が必要な作業です。
経験豊富な業者に依頼すれば、配線や給水の確認を含めて安全に取り付けてもらえます。
また、既存の配管状態に合わせた調整も可能なため、長持ちしやすくなります。
特に弊社のようなリフォーム専門業者では、
・現場確認から最適な便座選定
・電気・水道を含めた一貫対応
・古い便座の処分までワンストップ対応
といった総合的なサポートを行っています。
「ただ交換するだけ」ではなく、「安全・快適・長持ち」を考えた施工を提供するのがプロの仕事です。
まとめ:割れた便座は放置せず、早めの交換が安心
便座が割れた状態で使い続けると、思わぬケガや漏水、さらには下地の腐食を引き起こすこともあります。
修理よりも交換したほうが安全で、費用も抑えられるケースがほとんどです。
普通便座なら1.5万円前後、ウォシュレットでも5万円程度から交換可能です。
「どの便座を選べばいいか分からない」「工事まで全部お願いしたい」という方は、ぜひ弊社にご相談ください。
現地調査からお見積りまでは無料で行っており、お客様の暮らしに最も合った方法をご提案いたします。
毎日使うトイレだからこそ、快適さと安全性に妥協せず、プロの手でしっかり直す。
それが、長く安心して暮らすための第一歩です。
























