断熱リフォームの種類と選び方|部位別・工法別にわかる快適な住まいづくりのポイント

冬になると、どんなに暖房をつけても「床が冷たい」「窓際が寒い」「廊下に出ると震える」と感じたことはありませんか?
一方、夏は「エアコンをつけても効きが悪い」「部屋ごとの温度差が激しい」など、快適とは言い難い暮らしに悩まされることもあります。
こうした不快さの原因は、実は“断熱不足”によるものです。
家は年月とともに断熱性能が落ち、外の暑さや寒さを遮れなくなります。
そこで注目されているのが「断熱リフォーム」。
しかし、一口に断熱リフォームといっても部位ごと・工法ごとにさまざまな種類があります。
本記事では、「断熱リフォームの種類」をわかりやすく整理し、
それぞれの特徴・メリット・注意点、そして最適な選び方まで詳しく解説します。
家のどこを、どんな方法で断熱すべきかが、この記事を読めばはっきりと見えてきます。

目次

断熱リフォームの種類は「施工部位」と「工法」で分けて考える

断熱リフォームには大きく2つの分類があります。
1つは「どの部分に施工するか」という部位別、もう1つは「どんな方法で断熱するか」という工法別です。

分類 種類 内容
部位別 床・窓・壁・天井 家のどの部分に断熱材を入れるか
工法別 内断熱・外断熱・付加断熱 断熱材をどの位置にどう施工するか

まずは部位別の断熱リフォームから見ていきましょう。

施工部位別の断熱リフォーム種類と特徴

家の中で熱が逃げる割合は、おおよそ「窓から58%」「壁から15%」「床から7%」「天井から6%」と言われています。
つまり、どこから熱が逃げているかを知ることが、断熱リフォームの第一歩です。

床の断熱リフォーム|足元の冷えを根本から解消

冬に一番冷たく感じる場所、それが「床」です。
床の下は外気に近く、特に1階部分では地面や基礎から冷気が伝わりやすくなっています。
床の断熱リフォームでは、床下に断熱材を入れるか、床材の張り替えと同時に断熱層を追加する方法が一般的です。
既存の床下点検口から断熱材を入れることもでき、住みながら工事ができるケースも多いです。
施工のポイントは「すき間をなくす」こと。
断熱材がきちんと密着していないと、冷気が入り込み効果が半減してしまいます。
施工後は、冬でもスリッパを履かずに快適に過ごせるようになります。

窓の断熱リフォーム|最も効果を実感しやすい部位

家の中で最も熱が逃げる場所が「窓」です。
外の冷気は窓ガラスやサッシを通じて伝わり、暖房をしてもすぐ冷えてしまいます。

そこで有効なのが、

  • 内窓(二重窓)を設置する方法
  • 断熱性能の高い窓に交換する方法
    の2つです。

内窓は既存の窓の内側にもう1枚窓を設けるだけの手軽な施工で、工期は1〜2時間。
「断熱+防音+結露防止」の効果を同時に得られます。
一方、外窓交換はサッシごと入れ替えるため、断熱性能は格段に向上します。
最新の樹脂サッシやLow-E複層ガラスなら、冬は冷気を遮り、夏は日射熱をカットします。

壁の断熱リフォーム|家全体の温度を安定させる

壁は家の面積の大半を占めるため、断熱性を高めることで家全体の温度を均一にできます。

主な工法は次の2つです。

  • 内断熱工法:室内側から壁材を剥がして断熱材を充填する
  • 外断熱工法:外壁の外側に断熱材を貼り付けて建物全体を包み込む

内断熱はコストを抑えつつ断熱性を高められますが、室内が少し狭くなります。
外断熱は施工費が高めですが、熱の出入りを根本から防ぐ「魔法瓶のような効果」があります。

天井の断熱リフォーム|夏の暑さ対策にも有効

屋根に近い天井は、夏の直射日光の熱を最も受けやすい場所です。
冬も暖気が上に逃げやすいため、天井裏の断熱は非常に効果的です。
施工方法は主に「天井裏に断熱材を敷き詰める」または「吹き込み断熱材を充填する」2種類。
天井裏のスペースを活用するため、居住空間に影響を与えず短期間で施工可能です。
特に2階が暑くなりやすい家や、屋根裏がある住宅ではおすすめです。

工法別の断熱リフォーム種類と特徴

次に、断熱材をどの位置に施工するかという「工法別の種類」を見ていきます。
家の構造や予算、リフォーム目的に応じて最適な工法を選ぶことが大切です。

内断熱工法|費用を抑えつつ効果を得たい方向け

内断熱は、壁の柱と柱の間に断熱材を入れる方法です。
室内の壁材を一度剥がして施工するため、内装リフォームと同時に行うと効率的です。
最大のメリットは「コストパフォーマンスの良さ」。
外壁を壊す必要がないため、比較的短工期・低コストで施工可能です。
デメリットは、室内の壁厚が増えることでわずかに部屋が狭くなる点。
また、構造上どうしても柱部分が熱を伝えやすい“熱橋(ねっきょう)”になるため、
断熱性能を最大化するには丁寧な施工が欠かせません。

外断熱工法|高断熱・高気密を実現できる

外断熱は、建物全体を外側から断熱材で包み込む方法です。
いわば「家を魔法瓶のようにする」工法で、外気の影響を最も受けにくいのが特徴です。
外壁全体を覆うため、夏の熱も冬の冷気も遮断。
結露が起きにくく、壁内部のカビや腐食を防ぐ効果もあります。
費用は高め(㎡あたり1.5〜2万円程度)ですが、
外壁リフォームと同時に行えば工期短縮&見た目も一新できます。
また、工事中も家の中で生活できるのも魅力です。
ただし、外壁が断熱材分だけ外に張り出すため、隣家との距離が近い場合は注意が必要です。

付加断熱工法|内と外の“いいとこ取り”で最高性能を目指す

付加断熱とは、内断熱と外断熱を組み合わせるハイブリッド工法です。
熱の逃げ道を徹底的に塞ぐことで、新築住宅と同等、あるいはそれ以上の断熱性能を実現できます。
施工コストは最も高くなりますが、
長期的に見れば冷暖房費の削減や住宅の耐久性向上につながり、資産価値の維持にも有効です。
特に寒冷地(長野・北海道・東北など)では、
この付加断熱を採用することで冬の快適性が格段に上がります。

工法別・部位別を比較!どれを選ぶべきか?

分類 工法/部位 断熱効果 費用目安 特徴
内断熱 壁内に断熱材を充填 比較的安い 内装リフォームと同時におすすめ
外断熱 外壁全体を覆う 高め 高性能・結露防止・外観一新
付加断熱 内外両方に施工 最高 高い 新築並みの性能を実現
床断熱 床下に施工 中程度 足元の冷えに効果的
窓断熱 内窓・ガラス交換 手軽〜中 効果体感が早い
天井断熱 天井裏に施工 中程度 夏の暑さ対策に有効

最も費用対効果が高いのは「窓の断熱リフォーム」。
次いで、床・天井の断熱が体感温度に大きく影響します。
外壁を含めた断熱は、外装リフォームと同時に行うと効率的です。

断熱リフォームの種類を選ぶときのポイント

  1. 家の築年数と構造を確認する
    木造・鉄骨・RC構造で断熱方法が異なります。
  2. どこが一番寒い・暑いかを見極める
    「窓際が冷たい」「2階が暑い」など、体感をもとに優先順位を決めましょう。
  3. 工事のタイミングを合わせる
    外壁塗装や床張り替えなど、他のリフォームと同時に行うとコストを抑えられます。
  4. 補助金を活用する
    「先進的窓リノベ事業」「子育てエコホーム支援事業」などで大幅な助成が受けられる場合があります。

まとめ|断熱リフォームの種類を理解して快適な暮らしへ

断熱リフォームの種類は、部位によっても工法によってもさまざまですが、共通して言えるのは「暮らしの快適さと健康を守る投資」だということです。
寒さや暑さに悩む時間を減らし、家族が一年中快適に過ごせる空間をつくることは、毎日の幸福度を確実に高めます。
弊社では、長野の気候特性や住宅構造を熟知した職人が、現地調査から断熱材の選定、補助金申請のサポートまで一貫して行っています。
「この家を、もっと快適にしたい」
そう感じたときが、断熱リフォームを始めるベストタイミングです。
まずはお気軽にご相談ください。

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