長野市でブロック塀を撤去したい！費用の相場感と依頼先の種類と特徴

古くなったブロック塀を見るたびに、「このままで大丈夫かな…」と感じたことはありませんか？
地震のニュースが流れるたび、ぐらりと揺れた瞬間に「もし倒れたらどうしよう」と不安になる方も多いはずです。
実際、全国各地で老朽化したブロック塀が倒壊し、通行人や近隣住宅に被害を及ぼす事故が後を絶ちません。
ブロック塀は家を囲う「境界」でありながら、同時に命を守るための「安全設備」でもあります。
しかし年月を経て劣化が進んだ塀は、見た目以上に危険な状態にあることが少なくありません。
この記事では、ブロック塀を安全に撤去するための費用相場・注意点・業者選び・自分で解体する際のリスクを分かりやすく解説します。
「まだ大丈夫」と思っている方にこそ、ぜひ読んでいただきたい内容です。

ブロック塀の撤去費用の目安と相場感

ブロック塀の撤去費用は、1平方メートルあたり約5,000円〜10,000円が一般的な目安です。
ただし、実際の金額は塀の状態や施工環境によって大きく変わります。
たとえば鉄筋入りのブロック塀や、モルタルで仕上げられているものは重く頑丈で、その分手間と時間がかかるため費用も高くなります。
逆に、古くて脆く崩れやすいブロック塀は比較的短時間で撤去できますが、崩落の危険が伴うため慎重な作業が求められます。
以下に、おおよその費用目安をまとめました。

ブロック塀の種類	状態	1㎡あたりの費用目安
通常のコンクリートブロック塀	劣化少なめ	約5,000〜7,000円
鉄筋入りブロック塀	強度あり	約7,000〜10,000円
モルタル仕上げ・タイル付き	仕上げ複雑	約9,000〜12,000円
狭小地・搬出困難な場所	作業難易度高	約10,000〜15,000円

このように、構造と立地条件が費用を左右します。
たとえば塀が隣家と近接していたり、重機が入れない細い通路だったりすると、人力作業が中心となりコストが上がります。

なぜブロック塀の撤去が必要なのか｜見えない危険と法的基準

倒壊リスクと建築基準法の関係

建築基準法では、ブロック塀の高さが2.2メートルを超えると違法とされています。
さらに、1.2メートルを超える塀は倒壊防止のための「控え壁」設置が求められます。
つまり、2段・3段程度の低い塀なら問題ありませんが、高さのある古いブロック塀は構造上、非常に危険な状態である可能性が高いのです。
特に1981年（昭和56年）の新耐震基準以前に建てられたブロック塀は、鉄筋が十分に入っていないケースも多く、地震時に倒壊の恐れがあります。

劣化による危険性

ひび割れ・ぐらつき・白い粉（白華）・鉄筋の錆びなどは、劣化のサインです。
これを放置すると、地震や台風の強風で突然倒れる危険があります。
一見するとしっかりしているように見えても、内部の鉄筋が腐食していれば、支えを失って一気に崩れる可能性があります。
撤去は「壊したいからする」ものではなく、「命を守るための行動」として考えるべきです。

隣地との関係に注意｜境界トラブルを避けるために

ブロック塀が隣地境界線上にある場合、どちらの所有物かによって撤去の可否が異なります。
もしブロック塀が外積み（自分の土地を越えて設置されている）状態なら、勝手に撤去することはできません。
必ず隣地の所有者に確認し、合意を得る必要があります。
万が一、許可なく壊してしまうと「器物損壊」や「不法侵入」に問われるケースもあります。
トラブルを避けるためにも、境界確定図や登記簿を確認し、事前に話し合うことが重要です。

ブロック塀の撤去を業者に依頼する場合

依頼先の種類

ブロック塀の撤去を依頼する場合は、以下のような業者が対応可能です。

業者の種類	特徴
解体業者	ブロック塀を含む構造物全般の撤去を専門とする。重機の扱いに慣れている。
エクステリア業者	庭・フェンス・外構の専門。撤去後の新設提案も可能。
工務店	建築全般に詳しく、塀以外の補修や整備も同時に依頼しやすい。

目的が「撤去だけ」なのか、「新しいフェンスへのリフォーム」まで含めたいのかで、選ぶ業者を変えるのがポイントです。

費用が変動する要因

同じブロック塀でも、現場条件によって見積もりは変わります。主な要因は以下の通りです。

• 塀の構造：鉄筋やモルタル仕上げの有無
  → 重機の使用可否や作業時間に影響します。
• 作業スペースの広さ：トラックや重機が入れるかどうか
  → 狭小地では手作業になり、費用が上がります。
• 廃材の処分費：瓦礫や鉄筋の運搬・処理コスト
  → 処理場の距離によっても変動します。
• 人件費・運搬費：現場の立地や作業人数に応じて変動

これらを踏まえ、最低でも2〜3社の見積もりを比較することが重要です。
費用の安さだけで選ぶのではなく、現地調査での対応や説明の丁寧さも判断基準にしましょう。

撤去の流れと工事期間

ブロック塀撤去の基本的な流れは次の通りです。

1. 現地調査（塀の高さ・長さ・状態を確認）
2. 見積もりの提示
3. 必要に応じて近隣への挨拶・届け出
4. 解体作業（1〜2日程度が目安）
5. 瓦礫の運搬・処分、現場清掃

特に近隣が住宅密集地の場合は、粉塵や騒音への配慮が不可欠です。
信頼できる業者は、作業前に必ず近隣への挨拶や養生シートの設置を行います。
丁寧な対応が、後のトラブル防止にもつながります。

自分でブロック塀を撤去する場合のリスクと対策

「業者に頼むと高いし、自分でやってみようかな」と考える方もいます。
しかし、ブロック塀の撤去は想像以上に危険な作業です。

危険性と必要な知識

ブロック1個の重さは10kg以上。
それが何十個も積み上がった塀を解体するには、相当な体力と慎重な手順が求められます。
不安定な状態でハンマーを振るうと、崩落や飛散によるケガのリスクが高まります。
また、鉄筋入りの塀は通常の工具では切断できず、グラインダーなどの電動工具が必要です。
そのため、DIYでの解体は「危険」「非効率」「騒音トラブル」などのリスクを伴います。

自分で行う際の最低限の安全対策

もし小規模な撤去（1〜2段程度の低い塀）を行う場合でも、以下の点に注意が必要です。

• 保護メガネ・防塵マスク・手袋を着用する
  → 破片の飛散や粉塵吸入を防ぐために必須です。
• 隣家や歩行者に配慮する
  → 作業エリアを囲い、声かけを忘れずに。
• 無理を感じたら即中止する
  → 危険を感じたら、業者に引き継ぎましょう。

たとえ費用を抑えられても、安全を犠牲にしてはいけません。
解体は「自己責任」の範囲を超えることが多く、ケガをすれば医療費の方が高くつきます。

撤去後の活用とリフォームの提案

ブロック塀を撤去したあとは、見通しが良くなり、防犯性も向上します。
代わりに「フェンス」や「生垣」を設置すれば、圧迫感をなくしつつプライバシーを確保できます。
最近では軽量でデザイン性の高いアルミフェンスや木目調の樹脂フェンスが人気です。
撤去だけでなく「次にどんな外構をつくるか」まで考えることで、家全体の印象が大きく変わります。

まとめ｜安全と安心のために、信頼できる業者に相談を

ブロック塀の撤去は、命を守るための投資です。
たった数万円の出費で、地震や台風時のリスクを大幅に減らせます。
費用の目安は1㎡あたり5,000〜10,000円前後。
ただし、塀の構造・立地・処分費などによって変わるため、必ず現地調査と複数見積もりの比較を行いましょう。
そして何より大切なのは、「安全第一」の姿勢です。
自分で解体するよりも、経験豊富な専門業者に任せた方が、安心で確実です。
弊社では、撤去から処分・新設リフォームまで一貫対応しています。
老朽化したブロック塀が気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。
あなたとご家族、そして地域の安全を守る第一歩を、今ここから踏み出しましょう。