ウッドデッキの部分交換の費用相場!DIY・業者比較ガイド
木の温もりを感じられるウッドデッキは、家族の憩いの場として、また外と内をつなぐ心地よい空間として人気があります。
しかし年月が経つと、雨風や紫外線の影響で木材が劣化し、「板が腐ってきた」「一部が浮いてきた」「歩くとギシギシ音がする」といった悩みが出てきます。
「一部分だけ傷んでいるのに、全部交換しなければならないの?」
そんなときに検討できるのが**「ウッドデッキの部分交換」**です。
この記事では、部分交換が可能なケースや費用相場、DIYと業者依頼の違い、実際の交換手順などを詳しく解説します。
無駄な出費を抑えながら、安全で美しいウッドデッキを取り戻すためのポイントを、具体的にお伝えしていきます。
部分交換が可能なウッドデッキとは?判断の目安を知ろう
ウッドデッキの板が一部傷んでいても、必ずしも全交換が必要とは限りません。
ただし、どの範囲までが「部分交換」で済むのか、判断基準を誤ると再発のリスクが高まります。
部分交換が可能なケース
交換できる目安は、床板の腐食が全体の5分の1以下である場合です。
たとえば、25枚の床板のうち4〜5枚程度までの傷みなら、部分交換で対応可能です。
腐食が広がりすぎている場合は、下地の根太(ねだ)や支柱までダメージが及んでいる可能性があるため、部分補修ではなく全体交換を検討する必要があります。
また、表面的な汚れや色あせ程度であれば、再塗装や研磨で対応できることもあります。
一方で、指で押してへこむ・黒ずみが広範囲にある・カビ臭いなどの症状がある場合は、木材内部まで腐食しているサインです。
部分交換を選ぶメリットとリスク
ウッドデッキを部分的に交換するか、全体をリフォームするかは、費用と仕上がりのバランスで決めるのがポイントです。
ここでは、DIYと業者依頼の両方について、それぞれのメリットとデメリットを見ていきましょう。
DIYで交換する場合
メリット
・費用を大幅に抑えられる
・自分のペースで作業できる
・DIYの達成感がある
デメリット
・電動ノコギリやドリルなどの工具が必要
・解体や取り付けに手間がかかる
・安全確保や高所作業に注意が必要
DIYの魅力はやはりコスト。業者に頼むと数万円かかるところを、材料費だけで済ませられる場合があります。
ただし、構造部分を傷めたり、ビスの締め方が甘かったりすると、安全性に関わるトラブルを招く恐れがあります。特に2階デッキや傾斜地などは落下事故の危険があるため、慎重に判断しましょう。
業者に依頼する場合
メリット
・安全で確実な仕上がりが期待できる
・劣化範囲や原因を的確に見極めてもらえる
・保証やアフターサービスがある場合も
デメリット
・DIYより費用がかかる
・工事日程の調整が必要
プロの施工では、単に板を交換するだけでなく、下地の腐食確認や水平調整、塗装による防腐処理まで行うのが一般的です。
これにより、見た目だけでなく構造的にも安心できるデッキを取り戻せます。
「長く使いたい」「再発を防ぎたい」という方は、業者依頼の方が結果的にコスパが良くなることも多いです。
ウッドデッキ部分交換の具体的な手順
実際の作業は、一見シンプルに見えても、正確な手順を守ることが重要です。
以下に代表的な流れを紹介します。DIYを検討している方も、業者に依頼する方も流れを理解しておくと安心です。
1. 劣化した板を取り外す
まずは、腐食や割れのある板を特定し、固定しているビスや釘を外して取り除きます。
古いビスが錆びついている場合は、ドライバーで無理に回さず、電動工具で取り外しましょう。
このとき、下地の根太が傷んでいないかも忘れずに確認します。
下地まで腐っている場合は、板の交換だけでは済みません。
2. 新しい板を用意してカット
既存の床板と同じサイズ・厚み・木材種を選び、必要に応じてカットします。
素材を統一することで、色味や収縮率の違いによる「反り」「隙間」の発生を防げます。
ホームセンターでは、注文時にカットサービスを行っているところも多いので、DIYの際は利用すると便利です。
3. 新しい板を固定
板を設置位置に合わせ、水平を確認しながらビスでしっかり固定します。
使用するビスは、屋外用のステンレス製または防錆加工ビスを選ぶと長持ちします。
目地幅(板と板の隙間)は5mm程度確保し、雨水が流れるように勾配を取るのがポイントです。
4. 塗装と仕上げ
交換部分には、防腐塗料や撥水効果のある塗料を塗布します。
ウッドデッキ全体の色に合わせて塗装すれば、見た目にも違和感がありません。
特に部分交換後は新しい板と古い板で色の差が出やすいため、全体を再塗装するのがおすすめです。
部分交換費用の相場と内訳
業者に依頼する場合の費用相場は、数万円〜10万円程度が一般的です。
金額は交換する範囲や木材の種類、塗装の有無などによって変動します。
| 作業内容 | 費用目安 | 補足説明 | 
|---|---|---|
| 床板のみ数枚交換 | 約3万〜6万円 | 小規模補修。材料費+施工費込み。 | 
| 下地の一部補修を含む場合 | 約7万〜10万円 | 根太交換や再塗装を含む。 | 
| 塗装を全体に実施 | 約5万〜8万円追加 | 色合わせと防腐対策を兼ねる。 | 
費用を見積もる際は、「撤去処分費」「下地調整費」「塗装費」などの内訳が明記されているかを確認しましょう。
特に処分費用は意外と高く、廃材の量によって1万円前後かかることもあります。
費用を抑えるための3つのポイント
1. 腐食の早期発見と早期対応
傷みを放置すると腐食が広がり、下地ごと交換が必要になってしまいます。
気づいた段階で早めに補修することで、結果的に費用を抑えることができます。
2. 部分交換と塗装を同時に行う
部分交換のついでに全体を再塗装すれば、見た目もきれいに統一でき、今後のメンテナンス間隔も延ばせます。
単独で塗装を依頼するよりも工事が一度で済むため、トータルコストを削減できます。
3. 複数業者の見積もりを比較する
同じ範囲の工事でも、業者によって価格差が出やすいのがウッドデッキ工事です。
最低でも2〜3社の相見積もりを取り、作業内容・保証・使用材料を比較検討することが大切です。
部分交換か全体交換か迷ったら
判断のポイントは「傷みの広がり」と「構造部分の状態」です。
床板だけでなく、根太や束柱などの構造部分まで腐っている場合は、全体交換を選ぶのが正解です。
部分交換をしても下地が腐っていれば、半年も経たずに再び沈みや割れが起こることもあります。
また、木材の寿命(天然木で10〜15年、人工木で20年以上)を超えている場合も、思い切ってリニューアルするタイミングです。
まとめ|ウッドデッキの部分交換で、安全と美しさを取り戻す
ウッドデッキの部分交換は、費用を抑えながら傷んだ箇所をピンポイントで修復できる方法です。
床板の劣化が軽度であればDIYも可能ですが、安全性と仕上がりを重視するなら業者依頼が安心です。
ポイントは、
・腐食範囲が全体の5分の1以下なら部分交換が可能
・費用相場は3万〜10万円程度
・塗装や下地補修を同時に行うと長持ちする
・信頼できる業者を選ぶことが成功の鍵
弊社では、ウッドデッキの状態を正確に診断し、「今すぐ直すべき箇所」と「まだ使える箇所」を丁寧に見極めます。
長年の施工経験をもとに、最もコストパフォーマンスの高い補修プランをご提案。
「古くなったデッキを何とかしたい」「DIYで限界を感じている」
そんな方は、ぜひ一度ご相談ください。
あなたの家のウッドデッキを、安全で心地よい空間へとよみがえらせます。
























