和室の柱の黄ばみを落とす費用と方法|自分でできる掃除と業者依頼の違い

和室に入ったとき、ふと目に入る木の柱。
昔は白っぽく清潔感があったのに、気づけばうっすら黄色くくすんでいた…そんな経験はありませんか?
和室の柱の黄ばみは、時間の経過とともに少しずつ進行していきます。
原因は、日焼け、手あか、カビ、油汚れなどさまざま。長年放置してしまうと、簡単な拭き掃除では落ちなくなり、木の内部まで変色が進んでしまうこともあります。
「漂白剤を使えば落ちるのかな?」「プロに頼むと高そう…」
そんな疑問を感じている方のために、この記事では和室の柱の黄ばみを落とす方法と、その費用相場を詳しく解説します。
自分で掃除する場合と、専門業者に依頼する場合の違いを理解して、無駄な出費を防ぎながら、木のぬくもりを美しく取り戻しましょう。

目次

和室の柱が黄ばむ原因とは?|自然現象と生活環境の影響

まず知っておきたいのは、「柱の黄ばみは必ずしも汚れではない」ということです。
多くの場合、木が持つ自然の特性や、日々の生活環境が関係しています。

日焼けによる黄ばみ

最も多い原因が「紫外線による日焼け」です。
白木(しらき)と呼ばれるヒノキやスギ、マツなどの無塗装の木材は、太陽光を浴びることで徐々に色が濃くなっていきます。
これは木の成分であるリグニンが酸化して変色する自然現象で、数年で薄い飴色に変化することもあります。
ただし、この色の変化がムラになると、古びた印象を与えたり、「汚れ」と感じる方も多いのです。

手あかや皮脂の付着

出入り口の近くや柱の角など、人の手がよく触れる部分は手あかが原因の黄ばみが多く見られます。
皮脂や汗が木の表面に染み込み、酸化して黒ずみを帯びることもあります。
このタイプは洗剤で落ちやすいですが、放置期間が長いと木の内部まで浸透してしまうこともあります。

カビや湿気による変色

湿度の高い地域や、結露の多い部屋では、柱の下部や裏面にカビが発生し、黄ばみや黒ずみとなって現れます。
木の内部でカビが繁殖している場合、自分での掃除では取りきれず、専門的な薬剤洗浄が必要になります。

油汚れや生活汚れ

キッチンやリビングとつながる和室では、料理中の油煙が漂って柱に付着するケースもあります。
この油分がホコリを吸着して酸化すると、ベタつきを伴った黄ばみになります。

自分でできる和室の柱の黄ばみ落とし方法と費用

軽度の黄ばみであれば、自分で掃除することで費用を抑えることができます。
ただし、木はとてもデリケートな素材。間違った洗剤や力加減で掃除すると、かえって木目を傷つけたり、シミを作ってしまうこともあります。

使用する道具と費用目安

道具 目的 費用目安
白木用洗剤(アク洗い洗剤) 黄ばみ・アク・皮脂を分解 約1,000〜2,000円
柔らかいスポンジ・雑巾 木を傷つけないため 数百円程度
仕上げ用の布 乾拭き・艶出し 数百円
手袋・マスク 保護用 200円程度

合計でも2,000〜3,000円程度で始められるため、DIYとしては比較的手軽です。

自分での掃除手順

  1. 乾いた布で表面のホコリを拭き取る
    (汚れの上に水分を加えるとシミになりやすいため、まず乾拭きが基本)
  2. 水で薄めた白木用洗剤を雑巾に含ませ、軽く絞って拭く
  3. 黄ばみが強い部分は、スポンジで優しく円を描くように拭く
  4. 洗剤成分が残らないように水拭きし、最後に乾いた布で仕上げる

注意点

白木は非常に吸水性が高いため、濡らしすぎると「輪ジミ」が残ります。
また、強いアルカリ性や酸性の洗剤を使うと、木の色素が変化してしまうことも。
必ず「目立たない場所で試す」ことを忘れないようにしましょう。
自分での掃除で落ちない場合や、全体的に黄ばみが広がっている場合は、次に紹介する専門業者への依頼を検討してください。

専門業者に依頼する場合の費用と特徴

柱の黄ばみが日焼けや経年によるものである場合、自分では完全に落とすことは難しくなります。
そんなとき頼れるのが、木部専門のクリーニング業者です。
業者は専用の薬剤や技術を使い、木の色を復元する「白木アク洗い」や「漂白再生」を行います。
見た目を一新するだけでなく、カビやシミの再発を防ぐ効果もあります。

和室柱のクリーニング費用相場

内容 費用相場 詳細説明
部分的な補修(1〜2本) 1万円〜3万円 汚れの部分だけを薬剤洗浄。軽度の変色に対応。
全体クリーニング(6畳和室) 3万円〜10万円 柱・長押・鴨居など白木部分全体のアク洗い・漂白。
柱交換(大工工事含む) 5万円〜10万円 日焼けや腐食が深刻な場合の交換対応。

金額は柱の本数、汚れの範囲、建材の種類によって変わります。
たとえば、築30年以上の和室では「柱だけでなく天井や鴨居も同時に施工」するケースが多く、総額で10万円前後になることもあります。

白木クリーニング(アク洗い)とは?

「アク洗い」は、古民家や茶室などでよく行われる木部再生の伝統技法です。
薬剤で木の表面に残った汚れ・ヤニ・酸化物を分解し、漂白することで、木本来の白さと艶を取り戻します。

施工の流れは次の通りです。

  1. 表面の汚れを除去(ホコリ・油汚れを除去)
  2. 専用薬剤を塗布してアクや黄ばみを分解
  3. 中和剤で薬剤を中和し、木を保護
  4. 乾燥後、艶出し・防カビ処理

この方法なら、長年の日焼けで黒ずんだ柱も、見違えるように明るく蘇ります。
特にヒノキやスギの柱では、木目の立体感が戻り、空間が一気に清潔な印象に変わります。

業者選びで失敗しないためのポイント

柱のクリーニングは業者によって品質に差が出やすい作業です。
同じ「アク洗い」でも、使用する薬剤や仕上げの丁寧さによって結果が全く違います。

以下の点を意識して選ぶと安心です。

  1. 施工事例があるか確認する
    木部の施工写真を公開している業者は信頼性が高いです。
  2. 使用薬剤が木材専用かどうか
    強アルカリ剤を使うと、木目が荒れたり変色する場合があります。
  3. 見積もりは複数社に依頼する
    料金体系が分かりやすく、説明が丁寧な業者を選びましょう。
  4. 「白木再生」「アク洗い」「古木クリーニング」などの専門メニューがあるか
    一般のハウスクリーニング業者より、木部専門業者の方が経験豊富です。

くらしのマーケットやダスキンなどの大手サービスでも、木部クリーニングに対応する店舗があります。口コミや評価を確認し、施工前に現地確認をしてもらうのがベストです。

自分で落とせる範囲と業者に任せるべき範囲の目安

状況 自分で対応可能 業者依頼が必要
手あかや軽い黄ばみ ◎ 洗剤で拭き掃除で十分
広範囲の日焼け・色むら △ 多少薄くなる程度 ◎ 専門薬剤で復元
カビや黒ずみ △ 市販クリーナーで一時的に改善 ◎ 根本除去が必要
木目が変色・木の質感が劣化 × 再塗装や漂白が必要 ◎ プロの再生施工

判断に迷ったら、「柱の色が均一でない」「木目がグレーっぽく変色している」場合は業者に依頼するのがおすすめです。

まとめ:和室の柱の黄ばみは“自然の経年変化”でも、正しい手入れで蘇る

和室の柱の黄ばみは、経年による自然な変化です。
しかし、放置すればするほど木の奥にまで変色が進み、DIYでは手がつけられなくなります。
軽い汚れなら白木用洗剤で2,000円ほど、自分で丁寧に手入れするだけでも十分改善できます。
一方で、長年の黄ばみや日焼けは、プロの「白木アク洗い」によって見違えるほど美しくなります。費用は1万円〜10万円ほどですが、その仕上がりはまるで新築のよう。
弊社では、和室の柱や長押、鴨居、床の間まで、木の性質を熟知した職人が一つひとつ丁寧に再生作業を行っています。
「古いから仕方ない」と諦める前に、まずは一度ご相談ください。
黄ばんだ和室の柱が息を吹き返す瞬間は、まるで家そのものが若返るような感動があります。
和の空間にもう一度、凛とした美しさを取り戻しましょう。

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