換気扇が動かない!原因と修理の判断ポイント、プロに頼むべきタイミングとは
毎日使うキッチンや浴室の換気扇。ある日突然「動かない」「音がしない」「押しても反応がない」と気づいた瞬間、驚きと不安が走ります。
「電源は入っているのに」「昨日まで動いていたのに」
そんな経験をした方も多いのではないでしょうか。
換気扇は、室内の湿気や臭い、煙を外に逃がす大切な役割を担っています。動かなくなると、カビの発生や結露、調理中のニオイこもりなど、生活環境に直接影響を及ぼすため、早めの対応が必要です。
この記事では、「換気扇が動かない」ときにまず試してほしいことから、専門業者に修理を依頼すべきケース、費用相場までを詳しく解説します。
「壊れたのか?」「自分で直せるのか?」と迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
換気扇が動かない主な原因とは
換気扇が動かない原因は、意外と単純なものから専門的な修理が必要なものまでさまざまです。
まずは「電気的な不具合」か「機械的なトラブル」かを見極めることが重要です。
よくある原因は次の通りです。
- スイッチの接触不良
 - フィルターやファンの油汚れ・ホコリ詰まり
 - コンセントや電源プラグの抜け・緩み
 - モーターや配線の故障
 - 経年劣化による部品の破損
 
多くの場合、掃除や接続の確認で動作が復旧することもありますが、内部のモーターや電気系統が原因の場合は、DIYでは対応できません。
ご自身でできる簡単な確認・対処法
専門業者を呼ぶ前に、まずは自分でできる範囲で以下の項目を確認してみましょう。
軽度のトラブルであれば、これだけで復旧することも珍しくありません。
スイッチの確認と掃除
最初にチェックすべきは、スイッチの接触不良です。
長年使用していると、油汚れやホコリがスイッチ内部に入り込み、通電が悪くなることがあります。
スイッチを数回オン・オフしてみたり、周囲の汚れを乾いた布で拭き取るだけでも改善する場合があります。
もし反応が一瞬あるようなら、スイッチの接点部分が原因の可能性が高いです。
それでも動かない場合、スイッチ自体の故障や内部配線の断線が考えられるため、専門業者への相談を検討しましょう。
フィルターやファンの掃除を行う
特にキッチンの換気扇は、油汚れが固着してファンの回転を妨げていることが多くあります。
「スイッチは入るけど回らない」「音がうなるだけで動かない」といった場合は、ファンが固着しているサインです。
フィルターを外し、重曹や中性洗剤を使って油をしっかり落とします。
ファンの羽根の部分も、柔らかいブラシや布で丁寧に汚れを取ることが大切です。
ただし、分解が必要な場合は注意が必要です。無理に外すと軸やネジを傷め、逆に動かなくなることもあるため、不安な場合は業者に任せましょう。
コンセントや電源プラグを確認する
意外と見落としがちなのが、電源プラグの緩みや抜けです。
コンセントが半抜けになっていたり、タコ足配線で過負荷がかかっていると、通電しなくなります。
一度コンセントを抜き、5〜10秒ほどしてから差し直してみましょう。
それでも反応しない場合は、ブレーカーが落ちていないかも確認してください。
もし他の電化製品も動かないようであれば、電気系統のトラブルが考えられます。
専門業者に依頼すべきケース
ご自身でできる範囲を試しても換気扇が動かない場合、内部の電気系統やモーターに不具合が起きている可能性があります。
ここから先は感電や火災のリスクもあるため、DIYは避けましょう。
配線や電気系統の問題
壁スイッチから本体へ電気が届いていない場合や、内部の配線が緩んでいる、あるいは断線している可能性があります。
これは見た目では判断できず、通電テストや電圧測定が必要です。
電気工事士資格を持たない人が触ると、法律違反や感電の危険があるため、必ずプロに依頼してください。
モーターの故障や焼き付き
長年使用していると、モーター内部のベアリングが摩耗して動かなくなることがあります。
焦げ臭いにおいがしたり、動かそうとしても「ブーン」という音だけがする場合は、モーターが焼き付いている可能性が高いです。
モーターの修理や交換は専門工具と知識が必要なため、DIYでは不可能です。
修理が可能な場合もありますが、製造から10年以上経過している場合は、部品の入手が難しく交換になることが多いです。
部品の破損や経年劣化
羽根の割れ、シャフトの歪み、内部のプラスチック部品の破損なども原因になります。
振動が増えたり、異音がして止まる場合はこのケースです。
換気扇本体を分解して確認しようとすると、落下やケガの恐れがあるため、必ず専門業者に見てもらいましょう。
換気扇の修理・交換費用の目安
修理内容によって費用は大きく変わります。以下におおよその相場をまとめます。
| 修理・交換内容 | 費用目安 | 補足説明 | 
|---|---|---|
| スイッチの修理・交換 | 2万円〜3万3千円 | スイッチパネルや内部配線の交換を含む | 
| モーターの修理・交換 | 2万円〜4万円 | モーター単体の取り替え、動作確認込み | 
| プロペラファン式換気扇の交換 | 3万円〜4万円 | 本体・工事費込みの目安 | 
| レンジフードタイプの交換 | 10万円以上 | デザイン・機能・ダクト工事によって変動 | 
古い換気扇でモーター修理に3万円以上かかる場合、本体交換を検討したほうがコスパが良いケースもあります。
新しい換気扇は省エネ設計で静音性も高く、長期的な電気代削減にもつながります。
修理を依頼するならどこがいい?
修理先は「保証期間」「換気扇の種類」「依頼内容」によって選びましょう。
- メーカーに依頼
保証期間内であれば、まずメーカーに問い合わせるのが最も確実です。
純正部品で対応してもらえるため、品質面も安心です。 - 家電量販店やリフォーム会社
本体交換を検討している場合や、キッチン全体のリフォームと合わせたい場合はこちらがおすすめです。
設置工事までワンストップで依頼できます。 - 専門修理業者
換気扇の構造に詳しく、機種を問わず修理可能な業者もあります。
現地見積もりや緊急対応が早いことが多く、「すぐ直したい」方に向いています。 
DIYでの修理を避けたほうがいい理由
換気扇は「電気+高所作業+金属部品」が組み合わさる設備です。
一見簡単そうでも、感電や転倒、部品の落下といった事故のリスクが伴います。
また、分解や改造を行うと、メーカー保証が無効になるケースもあります。
「自分でやってみたけど動かなくなった」という相談は実際に多く、結果的に修理費が高額になることも。
安全のためにも、電気系統やモーター部分には手を出さず、プロに任せることをおすすめします。
修理か交換か迷ったときの判断基準
修理か交換か迷ったら、以下の3つを目安に判断しましょう。
・使用年数が10年以上経っている
・修理費が3万円を超える
・同じ不具合が何度も起きている
これらに当てはまる場合、修理よりも交換のほうが長期的に安心です。
最新モデルは掃除が簡単で静音性も高く、電気代も安くなるため、費用対効果の面でも優れています。
まとめ
換気扇が動かないときは、焦らず「電源・スイッチ・汚れ」の3点を確認することから始めましょう。
それでも改善しない場合は、内部のモーターや配線の不具合が考えられます。
自分で無理に修理を試みると、感電や破損の危険があるため、早めに専門業者へ相談してください。
プロなら原因を正確に突き止め、安全に修理や交換を行ってくれます。
弊社では、キッチンや浴室の換気扇修理から本体交換まで幅広く対応しております。
「動かない」「異音がする」「吸い込みが弱い」といったトラブルでも、まずはお気軽にご相談ください。
経験豊富なスタッフが現場を丁寧に確認し、最適な修理プランをご提案いたします。
あなたの暮らしを支える換気扇を、もう一度快適に。
その一歩を、今日から始めてみませんか。
























