ビルトイン食洗機の交換費用はいくら?相場・内訳・注意点をわかりやすく解説
毎日の食器洗いをグッと楽にしてくれるビルトイン食洗機。
しかし、10年前後使っていると「最近洗い残しが増えた」「音が大きくなった」「電源が入らない」など、故障や不調のサインが現れてきます。
そんなとき頭をよぎるのが、「そろそろ交換かな?でも、いくらかかるんだろう…」という不安ではないでしょうか。
ビルトイン食洗機の交換費用は、機種・工事内容・キッチンの状態によって大きく変わります。
「8万円で済む人」もいれば、「30万円以上かかった」というケースも珍しくありません。
ただし、その違いには明確な理由があります。
この記事では、ビルトイン食洗機の交換費用を「本体価格」「工事費」「追加費用」に分けて丁寧に解説。
さらに、費用が高くなるケースや、後悔しないための業者選びのコツも紹介します。
「結局、修理と交換どっちがお得?」と迷っている方にも、判断のヒントをお伝えします。
ビルトイン食洗機の交換費用の総額はどのくらい?
まず結論からお伝えすると、ビルトイン食洗機の交換費用は 総額で約8万円~30万円程度 が一般的な目安です。
費用の大きな内訳は「本体価格」と「工事費」で、この2つの組み合わせによって総額が決まります。
| 費用項目 | 内容 | 相場(税込) |
|---|---|---|
| 本体価格 | 機能・メーカー・サイズで変動 | 約5万円~25万円 |
| 工事費 | 既存機器の取り外し・設置作業 | 約3万円~4万円 |
| 総額(本体+工事) | 標準的な交換工事の場合 | 約8万円~30万円 |
この範囲に収まらないケースもあります。
特に海外メーカー製や高機能モデル、キッチンのリフォームを伴う場合は30万円を超えることも。
逆に、国産のシンプルモデルを同じサイズで交換するなら、10万円前後で収まるケースもあります。
本体価格の違いで費用が大きく変わる理由
食洗機の本体価格は、選ぶ製品のグレードや機能性によって大きく差が出ます。
ここが費用の差を生む最も大きなポイントです。
| 機種タイプ | 特徴 | 本体価格の目安(税込) |
|---|---|---|
| スタンダードモデル | 必要最低限の洗浄・乾燥機能を備えたタイプ。国内メーカー中心。 | 約15万円~20万円 |
| 高機能モデル | 省エネ性能・自動洗浄モード・除菌・AIセンサーなどを搭載。 | 約20万円~30万円 |
| 海外メーカー製 | デザイン性や静音性に優れ、大容量。輸入費用やサイズ対応が必要。 | 約25万円~40万円以上 |
一般的な家庭では、国産スタンダードモデル(パナソニックやリンナイなど)が主流。
一方、ミーレやボッシュなどの海外製を選ぶ場合は、キッチンのサイズ調整や配管位置の変更が必要になるため、工事費が上乗せされる傾向にあります。
工事費の目安と費用が変動する理由
工事費は一律ではなく、既存の設備環境によって変わります。
最も一般的な「同サイズ・同メーカーの交換」であれば、3万円前後が目安です。
| 工事項目 | 内容 | 費用の目安(税込) |
|---|---|---|
| 既存機器の取り外し | 古い食洗機の撤去・処分費込み | 約1万円~1.5万円 |
| 新機器の取り付け | 設置・配管接続・動作確認を含む | 約1.5万円~2万円 |
| 標準工事合計 | 一般的なキッチン環境での交換 | 約3万円~4万円 |
この工事費に加えて、キッチンの形状や給排水の状況次第で「追加費用」が発生することがあります。
たとえば、「既存の分岐水栓が古くて再利用できない」「電源コンセントが足りない」などです。
費用が高くなるケースとその理由
同じ食洗機交換でも、条件によっては費用が大きく跳ね上がることがあります。
以下のようなケースでは追加工事や部材費が必要になるため、見積もり時に確認しておくと安心です。
海外製・大型機種を選ぶ場合
海外メーカーの食洗機はサイズが国産より大きく、配管位置や固定方法も異なるため、専用部品や加工が必要です。
その結果、工事費が通常より2万円~5万円ほど高くなるケースがあります。
また、輸入製品は部品調達にも時間がかかるため、交換工期が長くなる傾向もあります。
給排水配管や専用コンセントの工事が必要な場合
古いキッチンでは、IHコンロや電子レンジと同じ回路に接続されていることも多く、電圧不足で作動しないことがあります。
この場合、専用のコンセント増設や分電盤からの引き直しが必要になり、数万円の追加費用が発生します。
また、給水・排水管の位置が新機種と合わない場合も、延長ホースや加工工事が必要です。
既存スペースとサイズが合わない場合
古いビルトイン食洗機の多くは「45cm幅」「60cm幅」の2種類。
しかし、メーカーやモデルによって微妙に寸法が違うため、新しい機種を入れる際にキャビネットの加工が必要になることがあります。
特に10年以上前のキッチンだと、規格変更により「そのままはまらない」ケースが増えています。
この場合、木工調整や天板補修が発生し、工事費が1~2万円前後アップすることがあります。
費用を抑えるためのポイント
ビルトイン食洗機の交換費用をできるだけ抑えるには、次の3つのポイントを押さえておくことが重要です。
- 既存と同じメーカー・サイズを選ぶ
構造が似ているため、追加工事がほとんど不要になります。工期も短く、費用を抑えられます。 - 複数の業者で見積もりを取る
同じ内容でも業者によって工事費や処分費が異なります。最低2社以上で比較するのが安心です。 - レンジフードや水栓とまとめて交換する
同時施工なら人件費・出張費を一回にまとめられ、総額が安くなるケースがあります。
実際、食洗機+水栓セットで5万円近く安くなった例もあります。
修理と交換どちらが得?判断の目安
「故障したけど、修理で済むかも?」と悩む方も多いでしょう。
修理費用は部品によって異なりますが、以下のような目安で考えると判断しやすくなります。
| 状況 | 修理費の目安 | 判断の目安 |
|---|---|---|
| 使用5年以内 | 1万円~3万円程度 | 修理がお得。部品交換で延命可能。 |
| 使用7~10年 | 3万円~6万円程度 | 修理より交換を検討。 |
| 使用10年以上 | 部品供給が終了している場合も | 交換がおすすめ。 |
特に「水漏れ」「電源が入らない」「エラーコードが頻発する」などの症状は、制御基板やモーターの故障が多く、修理費が高くなりがちです。
その場合、長期的に見れば交換のほうが安心で経済的です。
プロに依頼するメリットと注意点
ビルトイン食洗機の交換は、見た目以上に専門知識が必要な工事です。
給水・排水・電源という3つのライフラインが絡むため、無資格でのDIY交換は危険です。
実際、「自分で交換したら漏水した」「電源が入らなくなった」といったトラブル事例も少なくありません。
プロに依頼すれば、
・安全かつ確実な設置
・古い機種の撤去・処分
・保証付きの施工
が受けられるため、結果的に安心・長持ちします。
また、業者によっては「本体+工事セット割」などを用意しており、単体で依頼するより数万円安く済むこともあります。
まとめ:交換のタイミングを逃さず、安心・快適なキッチンへ
ビルトイン食洗機の交換費用は、総額でおおよそ 8万円~30万円前後。
費用の差は、選ぶ機種とキッチンの状況で決まります。
同じサイズ・同メーカーならシンプルな工事で済み、10万円前後で快適な新生活がスタートできます。
一方、サイズ変更や海外製を導入する場合は、追加工事が必要となり、20万円以上かかることもあります。
「思ったより高い」と感じるかもしれませんが、最新機種は節水・節電性能が高く、長期的には水道光熱費の節約にもつながります。
もし今、食洗機の不調や交換を検討しているなら、まずは専門業者に見積もり相談を。
私たちは現地確認から最適な機種提案、設置・処分まですべて一括対応しています。
「今のキッチンに合う食洗機が分からない」「費用をできるだけ抑えたい」そんな方も、お気軽にご相談ください。
交換後の静かな動作音、ピカピカに洗い上がった食器を見るたびに、きっと「頼んでよかった」と感じていただけるはずです。
























