壁紙の隙間をコーキングで埋める方法|きれいに仕上げるやり方と失敗しないコツ

壁と壁の境目や天井とのつなぎ目にできた、細い「隙間」。
最初はほんの数ミリでも、日が経つにつれて広がり、黒い線のように目立ってくる…。そんな光景に「なんとかしたい」と感じている方は多いのではないでしょうか。
壁紙の隙間は、湿気・温度差・建物の歪みなどが原因で自然とできるものです。特
に新築やリフォーム後1〜2年の家では、季節の変化による膨張や収縮で生じやすくなります。
放っておくと見た目が悪いだけでなく、ホコリやカビの温床になることもあります。
そこでおすすめなのが、「コーキング」を使った補修です。
実は、プロの内装業者も採用している定番の方法で、自分でも道具があればきれいに直せます。
この記事では、壁紙の隙間をコーキングで補修する手順とコツ、そして仕上がりを格上げするポイントを、現場経験をもとに丁寧に解説します。

目次

壁紙の隙間ができる原因とは?

補修の前に、まず「なぜ隙間ができるのか」を知っておくと、今後の再発防止にもつながります。

  1. 湿度・温度変化による伸縮
    壁紙は紙やビニールなどの素材でできており、湿度や温度の影響で伸び縮みします。特に冬場は乾燥で収縮し、夏場は湿気で膨張するため、継ぎ目にズレが生じやすくなります。
  2. 下地や建物の動き
    建物自体が時間とともに微妙に歪んだり沈下したりすることがあります。特に新築後1〜2年は「木材の乾燥期」ともいわれ、クロスの継ぎ目に隙間が出ることがよくあります。
  3. 施工時の接着不良
    壁紙のノリが薄い、下地の処理が甘いと、接着が弱くなり剥がれやすくなります。職人による施工精度の差が出やすいポイントです。
  4. 経年劣化
    10年以上経つと接着剤の劣化や、素材そのものの硬化によって、継ぎ目が自然に開いてくることもあります。

これらの原因を踏まえると、単に「隙間を埋める」だけでなく、丁寧な下処理と正しい施工が美しい仕上がりを左右することがわかります。

壁紙の隙間補修に使う道具と準備

作業を始める前に、必要な道具をそろえましょう。プロも使う基本的なアイテムは以下の通りです。

道具 用途
コーキング剤(ジョイントコークなど) 隙間を埋める充填剤。壁紙用を選ぶのがポイント。
コーキングガン(またはチューブ) コーキング剤を押し出す道具。チューブタイプなら初心者でも扱いやすい。
カッター・ハサミ チューブ先端のカットやマスキングテープのカットに使用。
マスキングテープ コーキング剤のはみ出しを防ぎ、仕上がりを美しくする。
ヘラまたは指 充填後に表面をならして整える。
水で湿らせた布 余分なコーキング剤の拭き取りに使用。

下準備として、隙間周辺のホコリや汚れをしっかり拭き取ってください。汚れが残っていると接着が悪くなり、時間が経つとまた隙間が開いてしまいます。
また、壁紙の両側にマスキングテープを貼ることで、作業後の仕上がりが格段にきれいになります。

コーキングで壁紙の隙間を埋める手順

1. コーキング剤を注入する

コーキング剤の先端をカッターで斜めにカットします。角度をつけることで、壁紙の隙間に沿ってスムーズに塗布できます。
隙間に沿って、一定のスピードと力加減でコーキング剤を押し出しながら充填していきましょう。ムラなく均一に埋めるのがポイントです。

コーキング剤が多すぎると仕上がりがボコボコになりやすいので、初めは少なめに出し、足りない部分を後から補うようにします。

2. 表面をならす

充填が終わったら、すぐにヘラや水で湿らせた指で表面をならします。
このとき、指先を軽く滑らせるようにして、コーキング剤を壁紙の凹凸にすり込むように整えると自然な仕上がりになります。
余分に出た部分は、濡れ布巾で拭き取りましょう。放置すると乾いて跡が残ってしまいます。

3. マスキングテープを剥がす

コーキング剤をならしたら、乾く前にマスキングテープを剥がします。
乾いてから剥がすと、コーキング部分が一緒にめくれてしまうことがあります。
ペンキなどを上塗りする場合は、コーキングが半乾きの状態でテープを剥がすと、きれいなラインが出ます。

乾燥時間は約30分が目安ですが、水回りなど湿度の高い場所では半日ほど置くと安心です。

きれいに仕上げるためのコツと注意点

壁紙の隙間補修は、一見簡単そうでも「仕上げ」に差が出る作業です。ここでは、プロが意識する3つのポイントを紹介します。

  1. マスキングテープを使うこと
    コーキング剤のはみ出しを防ぐだけでなく、ラインが整い清潔感のある仕上がりになります。特に初心者は必須。
  2. コーキング剤は少なめに
    一度にたくさん塗ると、はみ出しや気泡の原因になります。薄く塗り、何度かに分けて補うと自然な仕上がりになります。
  3. 乾燥前の処理を丁寧に
    コーキング剤が乾く前に形を整えるのが最も重要。表面が乾いてからでは修正が難しく、ムラになりやすいです。

また、コーキング剤を使う前に試し塗りして色味を確認するのもおすすめです。壁紙によっては白すぎたり、艶が強く見えたりすることがあります。

コーキング剤の種類と選び方

コーキング剤には多くの種類がありますが、壁紙補修には「ジョイントコーク」などの内装用が最適です。

種類 特徴 適した用途
ジョイントコークA 壁紙専用。柔軟性があり、収縮に強い 室内の壁紙補修・継ぎ目埋め
アクリルコーキング 水性で扱いやすい。乾燥が早い 小さな隙間・天井付近の補修
シリコンコーキング 防水性が高いが塗装不可 キッチンや浴室などの水回り
ウレタンコーキング 強力で密着性が高い 屋外や下地の補修向き(壁紙には不向き)

壁紙用を選ぶことで、乾いた後も自然なマット感が出て、目立ちにくく仕上がります。

よくある失敗例とその対策

  1. コーキングがはみ出して汚くなった
    → マスキングテープを必ず使用し、乾く前に拭き取る。
  2. コーキングが割れた・剥がれた
    → 下地の汚れが残っていた可能性あり。施工前にしっかり清掃を行う。
  3. 色が合わない・目立つ
    → 壁紙の色に合わせたコーク剤を選ぶ。白系でも微妙に色味が違うため、試し塗りが大切。
  4. 乾いたら凹んでしまった
    → 充填量が不足。乾燥で収縮するため、やや多めに埋めておくと良い。

DIYが難しい場合は業者に依頼も検討を

「思ったより広範囲が剥がれている」「壁紙自体が浮いてきている」という場合は、コーキングでは一時的な補修しかできません。
そのようなケースでは、壁紙の張り替えや下地補修が必要です。

専門業者なら、下地の状態を見極めたうえで適切な施工を行ってくれるため、仕上がりも美しく長持ちします。
費用は部分補修で5,000円〜10,000円程度、壁一面張り替えで2万円前後が相場です。

まとめ|コーキングで隙間を埋めて、壁を美しく保つ

壁紙の隙間は、家の経年変化とともに誰の家にも起こる自然現象です。
しかし、早めに対処することで、見た目を保ち、カビや劣化の進行を防ぐことができます。
コーキングを使った補修は、費用をかけずに手軽にできるメンテナンス方法です。
丁寧な下準備と、少しの工夫でプロのような仕上がりが実現できます。
もし隙間が多い、広がっている、あるいは何度も同じ場所が開く場合は、下地や壁紙自体が劣化している可能性があります。
その際は、専門業者に相談し、根本から直すことで再発を防ぎましょう。
あなたの家の壁をもう一度、美しく。
小さな補修が、住まいの印象を大きく変える第一歩です。

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