外壁ルーバーの張替えの費用相場と業者選びのポイントを徹底解説

外壁に取り付けられたルーバーは、ただの装飾ではありません。
日射をやわらげ、風通しを保ちながら、外観にデザイン性と立体感を与える重要なパーツです。
しかし、年月とともに「色あせ」「腐食」「ぐらつき」などが目立ってくると、せっかくの美しい外観が台無しになってしまいます。
「そろそろルーバーを張り替えたいけれど、費用がどのくらいかかるのかわからない」
「アルミ製と木製、どっちがいいの？」
「業者に頼むと高そう…」
そんな不安や疑問を抱えていませんか？
実は、ルーバーの張り替え費用は素材や施工範囲によって大きく異なります。
この記事では、外壁ルーバーの張り替え費用の相場から素材ごとの特徴、費用を抑えるコツまでを徹底解説します。
あなたの家の「顔」を再び輝かせるために、後悔のない判断ができるよう、わかりやすく丁寧にお伝えします。

外壁ルーバー張り替えの費用相場と考え方

まず気になるのは、「いったいどれくらいの費用がかかるのか」という点でしょう。
ルーバーの張り替え費用は、素材やデザイン性、施工範囲によって幅があります。
一般的な相場は以下の通りです。

ルーバーの種類	1mあたりの費用目安	特徴・補足説明
アルミ製ルーバー	約20,000～40,000円	軽量・耐久性が高く、メンテナンス性も良好。一般的に採用されやすい。
木製ルーバー	約30,000～60,000円	天然の質感が魅力だが、防腐処理や再塗装が必要。
人工木（樹脂木）ルーバー	約25,000～50,000円	メンテナンスが楽で、見た目も木に近い人気素材。
デザインルーバー（金属製・スチールなど）	約40,000円以上	建築デザイン性が高く、商業施設や高級住宅で採用される。

10m分を張り替える場合、総額は20万円～50万円程度が目安です。
ただしこれはあくまで平均値。設置場所が高所だったり、既存のルーバー撤去費が発生する場合はさらに費用がかかります。
また、柱や金具の腐食が進行していると、補修や交換工事も必要になるため、見積もり段階でしっかり確認しておくことが大切です。

素材による違い｜ルーバーの種類と特徴を理解しよう

ルーバーを張り替える際に、最も悩むのが「素材選び」です。
素材ごとにメンテナンス性・耐久性・費用が異なるため、家の環境や目的に合った選択をすることがポイントです。

アルミ製ルーバー：コストと耐久性のバランスが抜群

アルミ製は最も一般的なルーバー素材です。
錆びにくく、軽量で施工もしやすいため、住宅・マンション・商業施設など幅広く採用されています。
日差しや雨風にも強く、基本的にメンテナンスは「水洗い」だけで済みます。
塗装の剥がれや腐食の心配が少ないため、長期的に見てコスパが良い素材といえるでしょう。
ただし、表面に傷がつくと目立ちやすい点や、アルミ特有の冷たい印象を感じる場合もあるため、外観デザインとのバランスを意識することが重要です。

木製ルーバー：自然素材の美しさと引き換えに手間がかかる

木製ルーバーは、温かみや自然の風合いを重視する方に人気があります。
特に和モダンやナチュラルテイストの住宅との相性が良く、経年変化による味わいも楽しめます。
しかし、定期的な塗装・防腐処理が必要です。
紫外線や雨によって表面が劣化し、放置すると腐食や反りが発生します。
手間はかかりますが、「木ならではの風格を保ちたい」というこだわり派には最適です。
メンテナンスさえ怠らなければ、長年美しく使い続けることができます。

人工木ルーバー：見た目は木、手間は少なく

人工木（樹脂木）は、天然木の質感を再現しつつ、メンテナンスの手間を大幅に減らした素材です。
雨や紫外線にも強く、腐食の心配がありません。
汚れが気になったときに水で洗い流す程度のケアで長く使えるため、最近は人工木を選ぶ家庭が増えています。
初期費用はやや高めですが、10年以上メンテナンス不要なケースも多く、総合的なコスパは高い素材です。

張り替え以外の選択肢｜塗装やカバー工法で費用を抑える方法

ルーバーをすべて張り替えるのが理想とはいえ、費用面で悩む方も多いでしょう。
そんなときは、「塗装」や「カバー工法（重ね張り）」といった選択肢を検討するのも有効です。

外壁塗装でメンテナンスする

外壁塗装によってルーバーの美観を回復する方法です。
塗装は張り替えよりも費用が抑えられ、1㎡あたり3,000〜5,000円ほどで施工可能。
ただし、塗膜で表面を守るだけなので、内部の腐食や変形がある場合には根本的な解決にならないこともあります。

カバー工法（重ね張り）でリニューアル

既存のルーバーや外壁の上から新しい外壁材を重ねる「カバー工法」は、張り替えに比べて工期が短く、廃材も出にくいのが特徴です。
施工費を抑えつつ、外観を一新できるため、予算を抑えたい方やリフォームのついでに検討する方におすすめです。
耐久性も高く、外壁そのものの断熱性能を向上させる効果もあります。

外壁ルーバー張り替え時の注意点

ルーバーの張り替え工事では、以下のポイントに注意しましょう。

• 設置場所（高所・ベランダ・軒下など）によって足場代が発生する
• 建物の構造や外壁材によっては、取付金具の交換も必要
• 既存ルーバー撤去費用や廃材処分費が別途かかる場合がある

特に、高所作業が伴う場合は安全確保のための足場費が全体の1〜3割を占めることもあります。
見積もり段階で「工事一式」だけでなく、撤去費・足場代・塗装費などの内訳を必ず確認することが大切です。

費用を抑えるための3つのポイント

外壁ルーバーの張り替えは、見た目を整えるだけでなく、建物の耐久性にも関わる重要なリフォームです。
とはいえ、できるだけ費用は抑えたいもの。ここでは3つの節約ポイントを紹介します。

1. 複数の業者に相見積もりを取る

1社だけの見積もりで決めてしまうと、相場より高い費用で契約してしまう可能性があります。
2〜3社から見積もりを取り、施工内容・材料・保証の有無を比較しましょう。
安さだけでなく、提案内容の具体性や説明の丁寧さも業者選びの判断基準にすることが大切です。

2. 補助金・助成金を利用する

自治体によっては、省エネ・景観改善・耐震補強などのリフォームに対して助成金が出る場合があります。
たとえば「住宅省エネリフォーム補助」や「地域型住宅リノベ支援事業」などが対象になるケースも。
申請には業者の協力が必要な場合が多いため、相談時に「利用できる補助金制度はありますか？」と確認してみましょう。

3. 火災保険を活用できるケースも

風災や飛来物によるルーバー破損など、自然災害が原因で損傷した場合、火災保険が適用される可能性があります。
「経年劣化」では対象外となりますが、「台風による破損」「物がぶつかった」など明確な原因がある場合は申請を検討しましょう。

張り替え後のメンテナンスで長持ちさせる

せっかく張り替えたルーバーも、適切なメンテナンスを怠れば劣化が早まります。
素材に合わせたメンテナンスを定期的に行うことで、美観と機能を長く保つことができます。

素材	メンテナンス方法	頻度の目安
アルミ製	水洗いで汚れを落とす	年1回程度
木製	塗装・防腐処理・汚れ落とし	2〜3年に1回
人工木	軽い清掃・水洗い	年1回程度

見た目を保つだけでなく、塗膜の防水性を維持することで、雨水や紫外線から家全体を守る効果もあります。

まとめ｜外壁ルーバーの張り替えは「見た目」と「機能」の両立が鍵

外壁ルーバーの張り替えは、見た目を美しくするだけでなく、家の通気性や遮光性を整える大切な工事です。
素材や施工方法によって費用は変動しますが、アルミ製なら1mあたり2〜4万円前後が目安。10m規模なら20万円〜50万円ほどを見込んでおくと安心です。
DIYでの対応は難易度が高く、外壁の構造や安全性に関わる場合もあるため、信頼できる専門業者への依頼が望ましいでしょう。
しろくまリフォームでは、外壁材の特性や地域の気候条件を踏まえた最適なルーバー張り替えプランをご提案しています。
見た目のデザインはもちろん、耐久性・メンテナンス性にもこだわり、長く安心して暮らせる住まいづくりをサポートします。
「外壁が古びて見える」「木製ルーバーが腐ってきた」と感じたら、まずはお気軽にご相談ください。
丁寧な現地調査とわかりやすい見積もりで、あなたの家に最適なプランをご提案いたします。