和室の壁塗り替え費用を徹底解説|素材別の相場と注意点、職人仕上げとの違い

畳の香り、障子越しのやわらかな光、そして土や砂の質感が心を落ち着かせる和室。
しかし、年月が経つにつれ、壁がくすんだり、ひび割れや剥がれが目立ってきたりしていませんか?
最初は小さな変化でも、放っておくと湿気やカビの原因になり、美観だけでなく居心地まで損ねてしまいます。
「そろそろ和室の壁を塗り替えたいけれど、費用ってどれくらいかかるんだろう?」
「DIYでできるのか、それとも職人さんに頼むべき?」
そんな悩みを抱く方は少なくありません。
和室の壁は、砂壁・漆喰・珪藻土・土壁・壁紙など素材によって仕上げ方が異なり、それぞれに費用と特性があります。
この記事では、6畳の和室を基準に、塗り替え費用の相場や素材別の違い、プロに依頼する際の注意点、DIYとの費用差まで徹底的に解説します。

目次

和室の壁を塗り替えるタイミングとその理由

和室の壁は「自然素材」でできていることが多く、年月とともに色あせや剥がれが起きやすい特徴があります。
特に、砂壁や土壁は湿気を吸って放出することで快適な湿度を保つ反面、劣化も早く現れやすいのです。
たとえば、以下のようなサインが見えたら塗り替え時期と考えましょう。

  • 壁を触ると粉がつく(砂壁・土壁の劣化)
  • 色がくすんで黒ずみが目立つ
  • カビやシミができている
  • 剥がれやヒビ割れがある

これらを放置すると、壁の内部に湿気が溜まり、カビや害虫の原因になることもあります。
特に木造住宅の和室では、壁のコンディションが「家全体の健康状態」に直結します。
早めの塗り替えは、見た目を美しく保つだけでなく、家の寿命を延ばすことにもつながります。

和室の壁塗り替え費用の相場(6畳の場合)

和室の壁塗り替え費用は、使われる素材・施工方法・職人の技術によって変わります。
6畳間を基準にした場合のおおよその目安は以下の通りです。

壁材の種類 費用相場(6畳) 特徴
砂壁の塗り直し 5万円~10万円 比較的安価。仕上げが簡単で人気。劣化がひどい場合は下地補修費が追加。
漆喰・珪藻土への塗り替え 12万円~25万円 高級感・調湿性・耐久性が高い。職人技術が必要なため費用も高め。
壁紙への張り替え 10万円~16万円 施工が早く、デザインも豊富。砂壁の上から施工可能。
土壁の塗り直し 約10万円前後 伝統的で風合いが美しい。施工に手間がかかる。
土壁→漆喰・珪藻土上塗り 15万円~20万円 下地処理が必要で費用が上がるが、上質な仕上がり。

これらの価格には、材料費と施工費(人件費)が含まれます。
和室の状態が良ければ安く済みますが、壁の傷みが進んでいる場合は、下地補修や養生に追加費用がかかることもあります。

素材別で見る費用と特徴の違い

同じ「壁の塗り替え」でも、素材によって見た目・耐久性・価格が大きく変わります。
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

砂壁の塗り直し|5万円~10万円

砂壁は、細かな砂粒を糊で固めて仕上げる伝統的な壁材です。施工費用が比較的安く、自然な風合いが魅力。
ただし、経年劣化で粉が落ちやすくなるのが難点で、「触ると白い粉がつく」状態なら塗り直し時期です。
砂壁を塗り直す場合は、古い砂壁を剥がして新しい層を上塗りするか、既存の上に再施工します。
傷みが激しいと下地の補修も必要になり、費用が10万円近くになることもあります。

漆喰・珪藻土への塗り替え|12万円~25万円

漆喰や珪藻土は、自然素材の中でも特に高級感があり、調湿・防臭・防カビ性能が高い人気の壁材です。
「呼吸する壁」と呼ばれ、湿度を自動的にコントロールするため、夏はジメジメを防ぎ、冬は結露を軽減します。
ただし、左官職人の手作業によるため、技術料が高くなります。
特に砂壁から漆喰や珪藻土に塗り替える場合、下地処理が必要で15万円~20万円程度が相場です。
美しいコテ跡や光沢感など、仕上がりの良さは機械施工では再現できません。

壁紙への張り替え|10万円~16万円

最近では「砂壁の上から壁紙を貼る」リフォームも人気です。
施工が早く、デザインのバリエーションが豊富で、費用も比較的抑えられます。
ただし、湿気の多い和室ではカビ対策が必須。下地の砂壁が湿気を含んでいると、数年後に壁紙が浮いたり剥がれたりする恐れがあります。
そのため、リフォーム業者に依頼する際は「通気性のある壁紙」や「防カビ仕様」を選ぶことが大切です。

土壁の塗り直し|約10万円前後

土壁は日本の伝統建築に欠かせない素材で、優れた断熱・吸湿性を持ちます。
塗り直しには技術と時間がかかるため、一般的な砂壁よりも高めです。
また、乾燥期間が必要なため、リフォーム期間が長くなります。
職人の手で丁寧に仕上げられた土壁は、時間とともに深みが増し、住まいに風格を与えます。

費用の内訳と注意点

和室の塗り替え費用は「材料費+人件費+下地処理費+諸経費」で構成されます。
特に費用を左右するのは「職人の技術料」と「壁の劣化状態」です。

  • 左官職人への依頼費
    熟練職人による塗り作業は、1日あたり2万~3万円が目安。複雑な下地処理やコテ模様仕上げは追加費用がかかります。
  • DIYの場合の材料費
    ホームセンターで販売されている漆喰・珪藻土の材料費は、6畳分で1~3万円ほど。ただし、コテ・ヘラ・養生テープなどの道具代も別途必要になります。
  • 壁の状態による費用差
    砂壁が劣化しすぎていると、塗り重ねができず剥離作業が必要に。その場合、追加で2~3万円かかることがあります。
  • 床の間や柱周り
    装飾が多い和室ほど、養生・仕上げの手間が増えるため、全体費用も上がる傾向にあります。

DIYとプロ依頼の違いを比較

DIYと職人依頼のどちらが良いのか、迷う方も多いでしょう。
以下の表で違いを整理してみます。

比較項目 DIY プロ依頼
費用 約1~3万円(材料費のみ) 約10~25万円(材料費+人件費)
仕上がり 個人差が大きい。ムラが出やすい 均一で美しい。耐久性も高い
時間 2~3日以上かかる 1~2日で完了することが多い
難易度 初心者にはやや難しい 職人が施工するため安心
長持ち度 3~5年 10年以上

DIYは費用を抑えられる反面、仕上がりのムラやヒビが出やすく、塗り直しになるケースもあります。
一方で、プロ施工はコストがかかりますが、耐久性・デザイン性ともに長期的に見ればコスパが良いといえます。

和室の壁塗り替えを成功させるポイント

  1. 事前の下地確認を行う
    壁の素材や傷み具合を確認し、塗り替え可能な状態か判断します。
  2. 素材の特徴を理解して選ぶ
    湿気の多い部屋なら珪藻土、明るく清潔感を出したいなら漆喰がおすすめです。
  3. 見積もりは複数社で比較する
    左官職人・リフォーム会社・内装業者などで価格差が出るため、相場感を知ることが重要です。
  4. 季節を考慮して依頼する
    湿気の少ない春や秋が最も施工に適しています。

まとめ:和室の塗り替えは「素材×技術」で仕上がりが決まる

和室の壁の塗り替え費用は、6畳で5万円~20万円が目安です。
砂壁なら比較的手頃に仕上がりますが、漆喰や珪藻土など自然素材を選ぶと費用は上がるものの、調湿性や美しさ、長期耐久性で大きな価値があります。
DIYも選択肢の一つですが、和室の壁は素材が繊細で、下地処理や塗りムラの修正が難しい部分。
美しく仕上げたいなら、やはり熟練した左官職人に依頼するのがおすすめです。
弊社では、長年培った職人技で、伝統の風合いを残しつつ、現代の住まいに合う仕上げを提案しています。
「もう古いから諦めよう」ではなく、「もう一度和室を蘇らせよう」という気持ちで、まずはご相談ください。
落ち着きと美しさを取り戻した和室は、家の印象を一変させ、住む人の心まで整えてくれます。
今こそ、自分の家の“和の空間”を見直してみませんか。

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