家が寒くなる主な原因とは?その原因からリフォーム提案を受けよう

冬になると「暖房をつけても全然暖かくならない」「家の中なのに足元が冷たい」と感じたことはありませんか?
同じように暖房を使っていても、家の構造や断熱性能によって暖かさはまったく違います。
実は、「家が寒い」と感じる原因の多くは、単純に外気温が低いからではなく、家の断熱性と気密性の低さにあるのです。
古い住宅や建売住宅の多くは、建築時の断熱基準が今ほど厳しくなかったため、冷気の侵入を防ぎきれていません。
また、壁や窓、床など、普段は見えない部分に小さな“すき間”があるだけで、そこから大量の冷たい空気が室内に流れ込み、せっかくの暖房効果を奪ってしまいます。
この記事では、「なぜ家が寒くなるのか?」を構造的な面から丁寧に解説し、後半では“実際に暖かくするための具体的な方法”までわかりやすく紹介します。
「寒いのは我慢できないけれど、何から対策すればいいかわからない」
そんな方こそ、ぜひ最後まで読んでください。

目次

家が寒くなる主な原因とは?

家が寒いと感じるとき、その原因は1つではありません。
断熱性、気密性、窓や床の構造、さらには湿度のバランスまで、さまざまな要素が絡み合っています。
まずは、代表的な4つの原因を詳しく見ていきましょう。

断熱性と気密性の低さが最大の原因

家の暖かさを左右する最も大きな要因が「断熱」と「気密」です。
この2つは似ているようで違います。断熱とは、外気温を遮断して室温を保つ力。
気密とは、空気の出入りを防ぐ力です。
どちらか一方でも欠けると、いくら暖房を強くしても部屋の熱はすぐに逃げてしまいます。
たとえば、壁や天井に入っている断熱材の量が不足していたり、施工が不十分だったりすると、冬の外気がそのまま室内に伝わります。
また、建物の隙間が多いと、せっかくの暖かい空気が逃げ、冷たい風が入る“逆流現象”が起きます。
特に築20年以上の木造住宅では、断熱材が劣化していたり、気密シートが破れていたりするケースが非常に多いです。
断熱と気密、この2つがセットで機能してこそ、初めて“暖かい家”が実現するのです。

断熱材の不備による冷え込み

壁や天井、床に十分な断熱材が入っていないと、外の寒さがそのまま伝わります。
断熱材は家を“魔法瓶”のように包み込む役割を果たしますが、素材の質や厚み、施工方法が不十分だと性能を発揮できません。
特に、天井と床下の断熱不良は見落とされがちです。
天井からは暖気が逃げ、床下からは冷気が上がるため、上下からの温度差が発生します。
また、断熱材が経年劣化で縮んでいたり、施工時に隙間ができていたりすると、冷たい空気がそこから侵入してしまいます。
一見きれいな壁でも、内部の断熱材が機能していなければ、室温の維持は難しいのです。

隙間風が冷気を呼び込む

「どこからともなく冷たい風が入ってくる」と感じたことはありませんか?
その正体が“隙間風”です。窓やドアの建て付けのズレ、経年劣化によるゴムパッキンのゆるみ、壁のヒビ割れ、さらにはコンセント周辺のわずかな隙間からも、外の冷気は簡単に侵入します。
特に古い木造住宅では、構造上の歪みや乾燥による収縮が起こりやすく、気づかないうちにすき間が広がっていることがあります。
このような家では、暖房をしてもすぐに熱が逃げ、光熱費だけがかさむという悪循環に陥りがちです。
隙間風は“気密性能”の低さを表すサイン。
早めの点検と補修が大切です。

コールドドラフト現象で足元が冷える

部屋全体が暖まらないとき、多くの人が感じるのが「足元だけ寒い」という現象です。
これは“コールドドラフト現象”と呼ばれ、窓付近で発生します。
暖房で空気を温めても、窓ガラスは外気に触れて冷えています。
その結果、窓際の空気が冷やされて下に流れ、床付近に冷たい空気の層ができるのです。
この空気の流れが室内に広がると、暖房を強くしても足元だけがいつまでも冷たいままになります。
特に、アルミサッシの単板ガラスは熱を通しやすく、コールドドラフトを引き起こす代表例。
窓の断熱性能を高めることで、この問題は大きく改善できます。

建物の構造による違い

家の寒さは、建物の構造にも大きく影響されます。
木造か、鉄骨か、コンクリート造かによって、断熱の考え方がまったく異なります。

構造タイプ 特徴 寒さを感じやすい要因
木造住宅 通気性が高く、湿度調整に優れるが、隙間ができやすい 経年劣化による木の収縮やすき間風
鉄骨住宅 強度が高いが、金属が冷気を伝えやすい 鉄の熱伝導で壁や床が冷たくなる
コンクリート住宅 気密性が高く、遮音性に優れるが蓄熱性が高い 一度冷えると温まりにくい

木造の一戸建てでは壁の向こうがすぐ外気であることが多く、冷気が入り込みやすいのに対し、マンションは構造上の断熱性は高いものの、角部屋や1階などは外気に接する面が多く、冷えやすくなります。
どんな構造でも、断熱と気密を意識した改修が必要です。

湿度が低いと体感温度が下がる

実は、同じ室温でも湿度が違うだけで「暖かさの感じ方」が大きく変わります。
冬場は空気が乾燥しやすく、湿度が30%を下回ると、肌から水分が蒸発して体温が奪われやすくなります。
たとえば、室温が20℃でも湿度が40%ある場合と20%しかない場合では、体感温度にして約2〜3℃の差が出ることも。
つまり、加湿器や洗濯物の室内干しで湿度を保つことも、快適な住まいづくりの一部なのです。

家が寒いままだと起こるリスク

寒い家は単に「居心地が悪い」だけでなく、健康や住宅寿命にも悪影響を与えます。
まず、冷たい空気によって血圧が上昇しやすくなり、ヒートショックの危険が高まります。
特に高齢者が冬の脱衣所やトイレで倒れる原因の多くが、急激な温度差によるものです。
また、室内の温度差が大きいと、結露が発生しやすくなります。
結露はカビやダニの繁殖源となり、アレルギーやぜんそくの要因にもつながります。
快適さのためだけでなく、健康と安全のためにも「寒い家の改善」は重要な課題なのです。

家を暖かくするための改善策

ここまで原因を見てきたところで、次に気になるのは「どうすれば暖かい家にできるのか」という点です。
根本的な改善には、断熱と気密の強化が欠かせませんが、すぐにできる方法から順番に紹介します。

まず試せる簡単な対策

・窓に断熱シートを貼る
窓からの冷気を防ぐ簡易的な方法。数百円ででき、即効性があります。

・厚手のカーテンを使用する
遮熱・断熱効果のあるカーテンを使えば、外気の侵入を大幅に軽減。

・すき間テープを貼る
ドアやサッシのわずかな隙間を埋め、冷気をシャットアウトします。

これらはすぐに実践できるものですが、根本的な解決には至りません。
次項では、長期的に効果を発揮する「構造的改善」について紹介します。

断熱リフォームで根本から改善する

本格的に「家を暖かくしたい」と考えるなら、断熱リフォームが最も確実な方法です。
特に効果が大きいのは次の3つです。

リフォーム箇所 効果 費用目安
窓(二重窓・断熱サッシ) 熱損失の約5割をカット 5〜15万円/1窓
壁・天井の断熱改修 外気温の影響を大幅に軽減 30〜100万円前後
床下断熱 足元の冷えを改善 20〜50万円前後

これらを組み合わせることで、エアコンの効きが格段に良くなり、光熱費の削減にもつながります。
また、自治体や国の補助金制度を活用すれば、実質的な負担を減らすことも可能です。

専門業者に相談するメリット

家の断熱や気密の問題は、見た目では判断しにくい部分が多いです。
「どこから冷気が入っているのか」「断熱材は機能しているのか」を調べるには、専門の機材や知識が必要です。
弊社では、現地調査で温度差を可視化するサーモカメラを用い、冷気の侵入経路を明確に特定。
そのうえで、窓・床下・壁など、最も効果的な箇所から優先的に改善する提案を行っています。
「とにかく寒い家をなんとかしたい」「リフォームで失敗したくない」という方は、ぜひ一度ご相談ください。
ただ暖かくするだけでなく、光熱費を減らしながら快適に暮らせる住まいを一緒に作り上げていきましょう。

まとめ|寒い家の原因を正しく知ることが快適への第一歩

家が寒いのは、単なる“冬だから”ではありません。
断熱や気密の不足、窓からの冷気、建物構造の問題など、原因を突き止めれば必ず改善できます。
放っておくと健康や光熱費にも悪影響を及ぼしますが、今は二重窓や断熱リフォーム、補助金制度など、手の届く範囲でできる解決策がたくさんあります。
まずは、自分の家がどのように冷えているのかを知ること。
そして、確かな技術を持つ専門業者に相談して、あなたの暮らしを“冬でも暖かい家”に変えていきましょう。

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