和室リフォームの種類と特徴を徹底解説|修繕・洋室化・和モダンの違いと選び方
「畳が古くなってきた」「押入れをもっと使いやすくしたい」「客間をおしゃれに変えたい」
そんな思いを抱えて、和室のリフォームを考える方は多いでしょう。
畳の香りや障子越しの柔らかな光など、和室には独特の落ち着きがあります。
しかし、現代の生活スタイルに合わせるには少し使いづらい面もあります。
一方で、「全部洋室にしてしまうのはもったいない」「和の雰囲気は残したい」と悩む方も少なくありません。
実は、和室リフォームには目的に応じた3つの種類があります。
「修繕リフォーム」「洋室への変更」「和モダンへの変更」です。
この記事では、それぞれの特徴・費用・メリット・注意点をわかりやすく解説します。
あなたの暮らしに合ったリフォームの形がきっと見つかります。
和室リフォームの3つの種類とは?
和室リフォームは、目的や生活スタイルによって方向性が大きく変わります。
下の表は3つの代表的な種類をまとめたものです。
| 種類 | 内容 | 特徴 | 費用の目安 |
|---|---|---|---|
| 修繕・メンテナンス | 畳や障子、ふすまの張り替え、壁の補修など | 構造は変えずに見た目を整える | 数万円〜20万円程度 |
| 洋室への変更 | 畳をフローリングに、押入れをクローゼットに変更 | 生活スタイルを洋風に | 20〜80万円前後 |
| 和モダンへの変更 | 和の雰囲気を残しつつ現代的にアレンジ | 落ち着きと機能性の両立 | 30〜100万円前後 |
それぞれの方向性によって、空間の使い方も変わってきます。
以下で順に詳しく見ていきましょう。
和室の修繕・メンテナンスリフォーム
和室リフォームの中で最も基本的なのが、畳や障子などを新しくする「修繕リフォーム」です。
古くなった部分をきれいにすることで、和室本来の美しさと清潔感を取り戻します。
主な内容と特徴
修繕リフォームでは、以下のような作業が行われます。
- 畳の表替え・裏返し
- ふすま・障子の張り替え
- 壁の塗り直し(京壁・砂壁など)
- 天井や柱の補修
これらは部屋の構造を変えずに行うため、工期が短く、費用も抑えられるのが特徴です。
畳の香りが蘇り、障子から入る光がやわらかくなることで、まるで新築のような心地よさを取り戻せます。
費用の目安
- 畳の表替え:1枚あたり5,000〜10,000円
- 障子の張り替え:1枚あたり3,000〜6,000円
- ふすまの張り替え:1枚あたり4,000〜8,000円
- 壁の塗り替え:1面あたり10,000円前後
全体で見ると、6畳の和室をリフレッシュする場合、10万円前後が目安です。
メリットと注意点
修繕リフォームの最大の魅力は、「費用を抑えながら快適さを取り戻せる」こと。
しかし、根太(ねだ)や柱などの構造部分が傷んでいる場合は、見た目だけの補修では不十分です。
長く安心して使うためには、下地の点検も併せて行うと良いでしょう。
洋室への変更リフォーム
次に人気が高いのが、「和室を洋室に変える」リフォームです。
畳をフローリングに、押入れをクローゼットに変えるなど、現代的なライフスタイルに合わせた改修です。
内容と特徴
洋室化リフォームでは、以下のような工事が一般的です。
- 畳をフローリングやクッションフロアへ変更
- 押入れをクローゼットや収納棚にリフォーム
- 障子・ふすまを洋風ドアや引き戸に変更
- 壁紙や天井をクロス張りに変更
和室特有の段差を解消してバリアフリーにしたり、床暖房を入れたりすることも可能です。
洋室化することで、ベッドやソファを置きやすくなり、暮らしやすさが格段に向上します。
費用と施工の目安
- フローリングへの変更:1㎡あたり8,000〜15,000円
- 押入れ→クローゼット:50,000〜150,000円
- 壁紙・天井クロス張り替え:6畳あたり約5万円前後
6畳の和室を洋室化する場合、全体で20〜80万円前後が目安です。
工期は3〜7日ほどで完了することが多いです。
メリットと注意点
洋室化のメリットは、現代の家具や家電に合わせやすい点です。
特に若い世代や子育て世帯では、掃除のしやすさ・収納力・デザイン性が評価されています。
ただし、集合住宅では「遮音性」に注意が必要です。
フローリング材を選ぶ際は、防音性能のあるタイプ(LL-45など)を選ぶことで、階下への音漏れを防げます。
また、断熱性が低下しやすいので、床下に断熱材を入れるのもおすすめです。
和モダンへの変更リフォーム
「畳の落ち着きは残したい。でも、もう少しおしゃれにしたい。」
そんな方に人気なのが、和モダンリフォームです。
和の要素と現代的なデザインを融合させることで、心地よさと機能性を両立できます。
内容とデザインの特徴
和モダンリフォームでは、和室の構造を活かしながら部分的に現代的な素材を取り入れます。
- 畳を縁なしタイプやカラー畳に変更
- 和紙風プリーツスクリーンを設置
- 壁や天井をシックな色調に塗り替え
- 間接照明やダウンライトで雰囲気を演出
- 障子をデザイン建具や格子ガラスに変更
たとえば、縁なし畳と黒い格子ガラスの組み合わせは、ホテルのような上質な空間を演出します。
照明を暖色にすると、夜の時間がぐっと落ち着いた雰囲気に変わります。
費用の目安
- 縁なし畳の交換:1枚あたり10,000〜20,000円
- プリーツスクリーン設置:1窓あたり15,000〜40,000円
- 壁や天井の塗装:6畳あたり5〜10万円
- デザイン照明の導入:3〜8万円
全体としては、6畳の和室で30〜100万円程度が相場です。
選ぶ素材やデザインのこだわり次第で費用が大きく変動します。
メリットと注意点
和モダンの魅力は、和室の“心地よさ”を残しながら現代的な暮らしにフィットすること。
たとえば、在宅ワーク用のデスクを設けたり、リビング横の客間として活用したりと、多目的に使えます。
ただし、「残す部分」と「変える部分」のバランスが重要です。
和の趣を残しすぎると古く見え、モダンに寄せすぎると和の良さが消えてしまいます。
デザイン経験のある業者に相談して、調和の取れたプランを立てるのがポイントです。
種類別の比較と選び方のポイント
| リフォームの種類 | 向いている人 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 修繕・メンテナンス | 費用を抑えてきれいにしたい人 | 手軽に清潔感を取り戻せる | 構造の劣化には対応できない |
| 洋室への変更 | ベッド生活・家具中心の人 | 現代的な空間に変えられる | 遮音・断熱対策が必要 |
| 和モダン | 落ち着きとデザイン性を両立したい人 | 上質で機能的な空間になる | デザインバランスが難しい |
どのタイプを選ぶかは、「どんな暮らしをしたいか」で決まります。
たとえば、「高齢の両親の寝室にしたい」なら洋室化が適していますし、「客間として雰囲気を残したい」なら和モダンがぴったりです。
成功する和室リフォームのコツ
- 目的を明確にする
使い方を明確にすることで、無駄な工事を避けられます。 - 予算と優先順位を決める
「床を優先」「収納を改善」など、段階的に進めるのも賢いやり方です。 - 信頼できる業者を選ぶ
和室リフォームは木材・畳・塗り壁など専門的な技術が必要です。地域で実績のある業者に依頼しましょう。 - 現地調査を丁寧に受ける
実際の下地や柱の状態を確認してもらうことで、後々のトラブルを防げます。
まとめ:暮らし方に合わせて、和室を生まれ変わらせよう
和室リフォームの種類は「修繕」「洋室化」「和モダン」の3つ。
費用やデザイン、目的によって最適な方法は異なります。
大切なのは、“今の暮らし”に合った形で和室を再生することです。
古い畳の香りに懐かしさを感じる方も、モダンな空間でくつろぎたい方も、
リフォームを通して「和室の新しい魅力」に出会えるはずです。
弊社では、畳の張り替えからフローリング工事、デザイン性の高い和モダンリフォームまで幅広く対応しています。
お客様一人ひとりの暮らし方に寄り添い、最適な提案をいたします。
まずはお気軽にご相談ください。
あなたの和室が、もう一度家族が集う特別な場所に生まれ変わるお手伝いをいたします。
























