フローリングの隙間はどこに相談する？DIYでは難しい床トラブルをプロに頼むべき理由

冬の朝、リビングを歩くと「パキッ」と音が鳴る。
よく見ると、フローリングの間に細い隙間ができている。
そんな経験はありませんか？
最初は小さなすき間でも、放置しておくとどんどん広がり、見た目の悪化だけでなく、床鳴りやきしみ、さらには下地の劣化につながることもあります。
「この隙間、DIYで埋めてしまっていいの？」「どこに相談したらいいの？」と迷う方は多いでしょう。
この記事では、フローリングの隙間を修繕する際に「どの業者に相談すべきか」「費用はいくらくらいか」「依頼時の注意点は何か」を、具体的な事例を交えて詳しく解説します。
住まいの床を長く、美しく保つために、最適な選択を一緒に見つけていきましょう。

フローリングの隙間はなぜできる？放置するとどうなる？

フローリングの隙間は、多くの場合「木の性質」と「施工環境」によって起こります。
木は湿度や温度の変化に敏感で、乾燥すると縮み、湿気を含むと膨張します。冬の乾燥期に隙間が開くのはそのためです。
また、施工時に接着剤や下地の処理が十分でない場合、季節の変化に耐えきれず隙間が拡大していくこともあります。
特に無垢フローリングは天然木ゆえに伸縮が大きく、環境によっては1～2mmの隙間が発生することも珍しくありません。
放置すると、ゴミやホコリが入り込み、床材が浮いてしまったり、カビやダニの温床になることもあります。
「ちょっとした隙間」と軽視せず、早めに対処することが、床を長持ちさせる第一歩です。

フローリングの隙間、どこに相談すべきか

フローリングの隙間修繕を依頼できるのは主に以下の2つの業者です。

業者の種類	特徴	対応範囲	費用目安
フローリング補修専門業者	傷・へこみ・隙間などの局所的な補修が得意	ピンポイント補修（1〜2㎡）	3万円〜8万円前後
リフォーム業者	補修から張り替えまで一貫対応。原因調査も可能	床全体・下地補修を含む	10万円〜20万円以上

フローリング補修専門業者

隙間が数か所に限られている場合や、部分的な補修で済むときに最も頼りになるのが、補修専門業者です。
彼らは木材の性質を熟知し、周囲と色や質感を合わせながら自然に補修します。専用の樹脂や充填剤を使い、見た目も手触りも違和感なく仕上げてくれるのが魅力です。
DIYでは難しい「色合わせ」「段差調整」「木目再現」などの繊細な作業もプロなら安心です。

リフォーム業者

もし隙間が床全体に広がっていたり、下地の痛みや床鳴りを伴っている場合は、リフォーム業者への相談が最適です。
補修に加えて、張り替えや床構造の見直しまで一括で対応できるため、根本的な原因を解消できます。
特に築20年以上の住まいでは、単なる補修ではなく、下地の状態を診断してもらうことが将来的なコスト削減につながります。

DIYでの補修が難しいケースとは

ネットやホームセンターで「隙間埋め材」が販売されていますが、DIYでの補修には限界があります。
以下のようなケースでは、専門業者に任せるのが安全です。

• 隙間が広範囲にわたっている
• 床鳴りや浮きが発生している
• 無垢材フローリングを使用している
• 床下の湿気やカビが原因と考えられる

特に無垢フローリングは季節によって膨張・収縮を繰り返すため、単純に隙間を埋めてしまうと次の季節に木が膨張し、床材が反り返るリスクがあります。
また、隙間の原因が「床下の湿気」や「下地材の劣化」である場合、見た目だけの補修では再発を防げません。
プロの目で原因を見極め、根本から改善してもらうことが重要です。

フローリング隙間補修の費用目安と工期

フローリングの隙間補修は、範囲や工法によって費用が大きく変わります。以下の表を参考にしてください。

工事内容	費用の目安	工期の目安	内容説明
部分的な隙間補修（数枚程度）	3万円〜8万円	半日〜1日	樹脂充填や部分貼り直し
広範囲補修（1室全体）	8万円〜15万円	1〜2日	床鳴りや段差も同時補修
全面張り替え（6畳程度）	10万円〜20万円以上	2〜4日	下地や断熱材も交換可

工事費用は、使用しているフローリングの素材（無垢材・複合フローリング）や、床下の状態によっても変動します。
特に冬の乾燥期や湿度の高い梅雨時期など、季節によって症状の出方が異なるため、見積もりの際は「施工時期」も考慮してもらうと安心です。

業者に依頼する際のポイント

せっかく依頼するなら、信頼できる業者に任せたいもの。
以下の3つのポイントを押さえましょう。

実績と評判を確認する

過去の施工事例や口コミをチェックし、どのような床材や症状に対応しているかを確認しましょう。
特に「木の床の補修」や「無垢フローリングの施工実績」がある業者は、木材特有の動きを理解しているため安心です。

見積もりは複数業者から取る

隙間補修といっても、業者によって工法や使用材料が異なります。
最低でも2〜3社の見積もりを比較し、作業内容・材料・保証内容のバランスを見極めましょう。
安さだけで選ぶと、短期間で再発して結局高くつくこともあります。

保証・アフターサービスの有無を確認

修理後の不具合に対応してくれるかどうかは重要です。
特にフローリングは季節によって状態が変わるため、1年保証やアフター点検の有無を事前に確認しておきましょう。

放置すると危険！隙間から生じる二次トラブル

フローリングの隙間を放置しておくと、次のようなトラブルを招く可能性があります。

• ゴミ・水分が入り込み、カビや腐食の原因になる
• 床材が浮き、歩くたびにきしむ
• 子どもや高齢者が足を引っかけて転倒する
• 冬の冷気が床下から入り、室内が冷えやすくなる

特に冷え込みの厳しい地域では、隙間からの冷気流入が断熱効果を下げ、暖房費の増加にもつながります。
「見た目の問題」だけでなく、快適性・安全性・省エネ性の面からも、早めの対応が必要です。

プロが行う補修の流れ

実際に業者が行う補修の手順を簡単に紹介します。

1. 現地調査・原因特定
   床材の状態、湿度、下地の動きを確認します。
2. 清掃・養生
   隙間のホコリや汚れを除去し、周囲を保護します。
3. 隙間充填または部分張り替え
   専用樹脂やパテで埋め、必要に応じて張り替えます。
4. 仕上げ・色合わせ
   木目や艶を整えて自然に仕上げます。
5. 乾燥・確認
   仕上がりをチェックし、床鳴りや段差がないか確認します。

このように、ただ隙間を埋めるだけでなく、原因に応じた根本的な処置が行われるのがプロの仕事です。

まとめ：小さな隙間でも早めに相談が安心

フローリングの隙間は、一見小さな不具合に見えても、放置すれば確実に悪化します。
DIYでの応急処置がうまくいかず、後から修理費が倍以上かかるケースも少なくありません。
まずは「どの範囲で隙間が起きているのか」「原因は乾燥なのか、施工なのか」を専門業者に見てもらいましょう。
部分補修で済むのか、張り替えが必要なのかをプロが判断し、最適な方法を提案してくれます。
弊社では、床専門業者として多くのフローリング補修・張り替えを手がけてきました。
天然木の風合いを生かしながら、美しさと強さを両立させる施工が可能です。
隙間や床鳴りでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
お住まいの「足元」から、快適で温もりのある暮らしを取り戻すお手伝いをいたします。