ドアの建て付け修理はどこに頼む?専門業者の選び方と費用相場を徹底解説
朝出かけようとしたらドアが引っかかって開かない、夜帰宅するときにドアがきちんと閉まらない。
そんな「ドアの建て付けの悪さ」に、日常の中で小さなストレスを感じていませんか?
開閉のたびに「ガタッ」と音がしたり、隙間風が入ってきたり、無理に閉めるとドアノブが外れそうになったり…。
実はその症状、ドアの建て付け不良が原因かもしれません。
長年の使用や湿気、建物のゆがみによって、ドアや枠が少しずつズレていくのです。
最初は小さな違和感でも、放っておくと蝶番やドア枠が破損し、修理費用が膨らんでしまうことも。
だからこそ、早めの点検・修理が大切です。
この記事では、「ドアの建て付け修理をどこに頼むべきか」「費用相場」「業者選びのコツ」を、専門業者の視点で分かりやすく解説します。
ドアの建て付け不良とは?原因と放置するリスク
ドアの建て付け不良とは、ドアと枠の位置関係がずれて、正しく開閉できない状態を指します。
これは日常の小さな変化の積み重ねで起こることが多く、築年数が経った住宅では非常に一般的な症状です。
よくある建て付け不良の症状
- ドアが床や枠にこすれる
- 隙間ができて風や光が漏れる
- ドアノブが引っかかる
- 開閉時にギシギシと音がする
- ドアが自然に開いたり閉まったりする
これらの症状があると、毎日の暮らしが不便になるだけでなく、気密性や防音性も下がります。
また、無理にドアを動かし続けると蝶番が曲がったり、枠が変形したりして、結果的に高額な修理や交換が必要になることもあります。
ドアの建て付け修理を頼むべき業者とは?
ドアの建て付け修理には、専門知識と経験が求められます。
ご自身でネジの締め直しや潤滑剤の使用を試すことは可能ですが、原因が構造的な歪みや枠のズレである場合は、専門業者への依頼が確実です。
以下では、建て付け修理を依頼できる主な業者の特徴を解説します。
建具屋:ドアの構造を熟知した職人に依頼したいなら最適
建具屋は、ドアや障子、襖など、建具(たてぐ)と呼ばれる開口部の専門職人です。
木材の膨張や反り、わずかなズレを見極めて修正する繊細な技術を持っています。
建具屋は、特に以下のようなケースで頼りになります。
- ドアが枠にこすれて開閉できない
- 木製ドアが湿気で膨張して閉まらない
- 枠や蝶番の取り付け位置がずれている
また、金属製のドアでも、蝶番やドアクローザーの調整に対応できる職人も多く、「見た目も含めて綺麗に直したい」という方に向いています。
仕上がりの精度を重視するなら、建具屋への依頼がおすすめです。
工務店:家全体の構造を見ながら修理できる
工務店は、住宅全体の工事を請け負う業者であり、ドアの不具合が建物の歪みや床の沈み込みなど家全体の構造に関係している場合に強みを発揮します。
また、工務店の多くは建具屋と連携しており、必要に応じて専門職人を手配してくれることもあります。
そのため、建て付けだけでなく「床の補修」「壁との隙間調整」など、周辺の工事も一括して依頼できます。
築年数が長い家で「ドア以外にもあちこち不具合が出ている」という方には、工務店がおすすめです。
サッシ屋:金属製ドアやアルミ枠の歪みに強い
アルミ製やスチール製のドアでは、サッシ屋が適しています。
サッシ屋は、窓やドアのフレーム(枠)を扱う専門業者であり、金属部分の調整や交換を得意としています。
たとえば、マンションの玄関ドアやアルミ製の勝手口ドアなどで、枠が歪んで閉まらない、クローザーが効かないといった場合に頼ると確実です。
また、サッシ屋はガラス交換やパッキン修理にも対応できるため、「ドアの隙間風が気になる」「断熱性を高めたい」といった相談にも応じてくれます。
その他の依頼先:修理できる業者は意外と多い
ドア修理は、上記の専門業者以外にも、以下のような業者でも対応可能です。
| 業者の種類 | 特徴 | 向いているケース |
|---|---|---|
| リフォーム会社 | 家全体の改修を行う。複数箇所の修理をまとめて依頼できる | 他のリフォームと一緒にドアを直したい |
| 窓ガラス店・建材店 | MADOショップなど、窓やドアの専門店 | ガラス入りドアや玄関ドアの調整・交換 |
| 鍵屋 | 鍵やラッチ部分の不具合に強い | ドアが閉まらない・鍵がかからない場合 |
たとえば、長野市には「MADOショップ」や「LIXILパートナー店」など、窓やドアの修理を専門に行う店舗が複数あります。
ガラス修理からドア建て付けまで一括で対応してくれるため、地域で信頼できる選択肢のひとつです。
自分でできるドアの建て付け調整(ただし無理は禁物)
業者を呼ぶ前に、簡単な調整で改善する場合もあります。
次のような方法を試してみるとよいでしょう。
- 蝶番のネジを締め直す
緩んでいるネジをドライバーで軽く締めるだけで改善する場合があります。
ただし、過度に締めるとネジ穴が潰れるため注意が必要です。 - 潤滑剤を差す
ドアがギシギシ鳴る場合は、蝶番部分に潤滑スプレーを少量吹きかけるとスムーズになります。 - 下部の干渉を確認
床にドアがこすれる場合、敷居やカーペットの厚みも原因の一つです。
ただし、これらで改善しない場合や、ドア枠自体が歪んでいる場合は、
自己修理で悪化させるリスクがあるため、専門業者に相談しましょう。
建て付け修理の費用相場と作業内容の目安
ドアの建て付け修理費用は、症状や部品交換の有無によって大きく変わります。
以下に一般的な費用相場をまとめました。
| 修理内容 | 費用相場 | 主な対応業者 |
|---|---|---|
| 蝶番の調整・締め直し | 5,000〜10,000円 | 建具屋・工務店 |
| ドア枠のゆがみ補修 | 10,000〜25,000円 | 建具屋・サッシ屋 |
| クローザー交換 | 15,000〜25,000円 | サッシ屋・工務店 |
| ドア本体の交換 | 40,000〜100,000円 | 工務店・リフォーム会社 |
| 鍵・ラッチの調整 | 8,000〜15,000円 | 鍵屋・建具屋 |
見積もりを取る際は、「出張費」「部品代」「調整費」が別途かかる場合があるため、
事前に総額で確認しておくことが大切です。
修理業者を選ぶときの注意点
1. 専門性を確認する
工務店やリフォーム会社の中には、実際の作業を下請け業者に丸投げしている場合があります。
直接作業できる職人がいるかどうかを確認し、
「建具調整の経験があるか」「過去の施工事例」を聞いてみましょう。
2. 事前見積もりを取る
現地調査後に金額が変わるケースもあります。
最低2〜3社から相見積もりを取り、金額だけでなく対応の丁寧さも比較しましょう。
3. 地元密着型の業者を選ぶ
長野市など地域密着で活動している業者は、
気候や住宅構造を理解しているため、再発を防ぐ施工が期待できます。
アフターサポートがある業者なら、万が一の再調整も安心です。
まとめ:ドアの建て付け修理は「原因に合った専門業者」へ
ドアの建て付けは、家の構造や湿度、経年劣化など複数の要因でズレていきます。
だからこそ、「どこに頼むか」を間違えると、再発を繰り返すことになりかねません。
- 木製ドアや微調整 → 建具屋
- 家全体の歪みや床の沈み込み → 工務店
- アルミ製や金属ドア → サッシ屋
長野市内でも、MADOショップなどの建材専門店やリフォーム会社で相談可能です。
しかし、仕上がりの正確さと長持ちを重視するなら、建具屋などの専門職人に依頼するのが確実です。
ドアが毎日気持ちよく開閉できるだけで、家の印象は驚くほど変わります。
少しの不具合も放置せず、早めに専門業者へ相談してみてください。
私たちは、地域の暮らしを支えるプロとして、一件一件丁寧にドアを“本来の姿”に戻すお手伝いをしています。
























