扉が締まらない?原因別の業者選びと修理のポイントを徹底解説
朝の忙しい時間、外出前に玄関の扉を閉めようとしたら、なぜか“ピタッ”と閉まらない。
何度押してもわずかに隙間が空き、鍵もかからない。そんな経験はありませんか?
また、トイレや室内ドアが引っかかって「ギギ…」と音を立てながらしか閉まらない、閉めたつもりでも勝手に開いてくる。
このような現象も、日常の中ではよくあるトラブルです。
扉がうまく締まらない原因は一つではありません。
蝶番の緩み、ドア枠のゆがみ、ドアクローザーの故障、あるいは鍵やラッチ部分の不具合など、見た目では判断しにくいケースも多いのです。
この記事では、そんな「扉が締まらない」ときに頼れる専門業者の種類・費用相場・依頼のコツを詳しく解説します。
自分で直せる範囲と、プロに頼むべきタイミングも紹介しますので、
最後まで読めば「もう誰に頼めばいいか分からない」という不安がスッキリ解消するはずです。
扉が締まらない原因とは?まずは症状から見極めよう
扉が閉まらない原因は、大きく分けて次の3つのパターンがあります。
- ドア本体または枠の歪み
木製ドアや金属製サッシが、湿気や経年劣化で歪んでしまうケース。
玄関ドアや室内ドアの“カチッと閉まらない”症状に多く見られます。 - 金具や蝶番の緩み・変形
ドアを支える蝶番が緩んだり、ドアクローザーの油圧が弱まったりして、閉まりが悪くなることがあります。 - 鍵やラッチの引っかかり
ドアノブや鍵の機構に異物が入ったり、ラッチが枠に引っかかったりして、スムーズに閉まらなくなる場合もあります。
どれが原因かによって、依頼すべき業者が変わります。
次の章では、それぞれのケースで頼むべき業者をわかりやすく整理します。
扉の不具合を直せる主な業者とその特徴
扉の修理を行う業者には、「サッシ屋」「建具屋」「大工」「鍵屋」など複数の選択肢があります。
それぞれの専門分野が異なるため、症状に合った業者を選ぶことが大切です。
| 業者の種類 | 得意分野 | 向いているケース | 費用相場 |
|---|---|---|---|
| サッシ屋 | ドア枠や金属製ドア、建付け調整 | アルミサッシ玄関、引き戸の建付け調整 | 約1万円〜2万円 |
| 建具屋 | 木製ドア・室内扉の修理 | 室内ドア・引き戸の歪みや建て付け不良 | 約1万円〜2万円 |
| 大工 | 木工全般・リフォーム | 戸建てのドア調整、床や枠の歪み修理 | 約1.5万円〜3万円 |
| 鍵屋 | 鍵・ラッチ・ドアノブの修理 | 玄関ドアが閉まらない、鍵がかからない | 約8,000円〜2万円 |
それぞれの業者がどんな修理を得意としているのかを、詳しく見ていきましょう。
サッシ屋:ドア枠や建付けの調整に強い
サッシ屋は、玄関ドアや窓など、金属フレーム(アルミ・スチールなど)で構成された“建具”のプロです。
特に玄関ドアや勝手口など、外部に面したドアの「枠の歪み」「建付けのずれ」などに対応します。
アルミサッシが長年の開閉で傾いたり、ドアが枠にこすれて動きが悪くなっている場合には、
サッシ屋に依頼すれば、枠の再調整や戸車の交換などを行ってもらえます。
費用は1箇所あたり1万円〜2万円前後が相場です。
ただし、ドア本体の歪みやガラス部分の破損を伴う場合は、部品交換費が上乗せされます。
建具屋:木製ドアや引き戸の調整に最適
建具屋は、木製の扉や障子、襖、室内ドアなどの修理を専門とする職人です。
室内の「ドアが引っかかる」「閉まらない」「勝手に開く」といった症状に強いです。
建具は木の性質上、湿度や温度の変化で膨張・収縮しやすく、
それが歪みや反りの原因となります。
建具屋では、ドアの削り直しや蝶番の調整、枠との隙間の補修など、
素材に合わせた繊細な作業が可能です。
費用は1万円〜2万円程度が目安ですが、古い木製ドアの場合は追加補修が必要になることもあります。
大工:幅広い修理に対応できる“住まいの万能業者”
大工は、ドア単体だけでなく、床や壁、枠そのものの歪みまでトータルで修理できる点が強みです。
たとえば、家全体が地盤沈下で傾き、ドアが閉まらなくなっている場合など、部分修理だけでは解決できないケースに対応できます。
また、大工なら「ドアを新しいものに交換したい」「ドア枠を広げたい」といったリフォーム寄りの施工にも柔軟に対応可能です。
費用は1.5万円〜3万円前後が一般的で、建付け修理と同時にクロスや床の補修もまとめて行えるのが魅力です。
鍵屋:鍵やラッチ部分の不具合に特化
「ドアは閉まるのに鍵がかからない」「ラッチが戻らない」そんな場合は、鍵屋(鍵の専門業者)に依頼するのが最適です。
鍵やドアノブの内部構造は非常に精密で、分解・調整には専用工具と知識が必要です。
鍵屋なら、ラッチ調整・ドアノブ交換・シリンダー修理などを短時間で対応してくれます。
料金は出張費込みで8,000円〜2万円前後が目安です。
防犯性を高めたい場合には、「ディンプルキーへの交換」や「電子ロックの導入」などの相談も可能です。
自分で試せる!業者を呼ぶ前にできる3つのチェック
いきなり業者を呼ぶ前に、次の3つの簡単な方法を試してみましょう。
軽度の不具合なら、これだけで改善することもあります。
- 蝶番やネジの緩みをチェック
長年の使用でネジが緩み、ドアが傾いている場合があります。
ドライバーで軽く締め直すだけでも閉まりが良くなることがあります。 - 潤滑剤をスプレー
動きが重い部分には潤滑剤を吹きかけてみましょう。
ただし、油分が埃を吸着することもあるため、使用量は控えめに。 - ドアの歪み確認
目線の高さと床付近からドアと枠の隙間を見比べて、どちらかに偏りがあれば歪みが原因の可能性があります。
もしこれでも改善しない場合は、内部部品や枠の変形が進行している可能性が高いため、無理に自分で直そうとせず、早めに専門業者へ依頼しましょう。
業者に依頼する際の注意点と失敗しないコツ
原因によって依頼先を間違えないこと
扉の不具合と一口に言っても、原因が蝶番なのか、鍵なのか、枠なのかによって依頼すべき業者が変わります。
誤って別の専門業者を呼んでしまうと、「うちの専門じゃないですね」と再訪をお願いする羽目になることも。
迷ったときは、まずリフォーム会社や工務店に相談し、適切な専門業者を紹介してもらうのも一つの手です。
中間マージンに注意!直接依頼のほうが安い場合も
リフォーム会社や工務店を通すと、実際の修理は下請けの建具屋・サッシ屋が行うことがほとんどです。
そのため、中間マージン(手数料)が上乗せされ、直接依頼よりも2〜3割ほど高くなることもあります。
軽微な修理であれば、直接専門業者に相談したほうがコストを抑えられるケースが多いです。
見積もりは複数業者に取る
同じ修理でも、業者によって料金設定が異なります。
「作業費+出張費+部品代」がどう内訳されているのかを確認し、最低でも2〜3社の見積もりを比較するのがおすすめです。
見積もり時に「再発防止策」や「保証内容」も確認しておくと安心です。
修理費用の目安と相場感
扉の修理費用は、症状や部品交換の有無によって異なります。
以下の表を参考に、目安をつかんでおきましょう。
| 修理内容 | 費用目安 | 主な対応業者 |
|---|---|---|
| 蝶番の調整・交換 | 約5,000〜15,000円 | 建具屋・大工 |
| ドアクローザー交換 | 約10,000〜20,000円 | サッシ屋 |
| ドア枠の調整 | 約10,000〜30,000円 | サッシ屋・大工 |
| ラッチ・ドアノブ修理 | 約8,000〜20,000円 | 鍵屋 |
| ドア交換(全体) | 約50,000〜120,000円 | リフォーム会社・大工 |
まとめ:扉が締まらないときは「原因×専門業者」を見極めるのがカギ
扉が締まらない原因は、単なるネジの緩みから、枠の歪み、鍵の故障まで多岐にわたります。
自分で簡単に直せることもありますが、原因を誤ると悪化させることも。
- ドア枠や建付けの問題 → サッシ屋
- 木製ドアや引き戸の歪み → 建具屋
- 家全体の調整や補修 → 大工
- 鍵・ラッチの不具合 → 鍵屋
このように、原因別に最適な業者を見極めることが解決への近道です。
弊社では、ドアの建付け調整から鍵交換、床や壁の補修までワンストップで対応しています。
小さな不具合も放置せず、早めの修理で快適な毎日を取り戻しましょう。
「ドアが閉まらなくてイライラする」その日常のストレス、プロの手で一日で解消できます。
























