玄関タイルの張り替え費用はいくら?工法別の相場と費用を抑えるコツを徹底解説
冬の朝、玄関に足を踏み入れた瞬間に感じる「ひやっ」とした冷たさ。
タイルのヒビ割れや汚れが目立つたびに、「そろそろ張り替えようかな」と考えても、費用の見当がつかず不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
実際、玄関タイルは家の“顔”ともいえる大切な場所。
見た目の印象だけでなく、安全性や清潔感にも関わる部分です。
ですが、張り替え方法や使う素材、面積によって費用は大きく変動します。
この記事では、玄関タイルの張り替え費用相場・工法別の違い・費用を左右する要因・コストを抑える方法をわかりやすく解説します。実際の施工現場のリアルな目線で、後悔しないためのポイントもお伝えします。
玄関タイルの張り替え費用の目安
玄関タイルの張り替え費用は、工法によって大きく変わります。
既存のタイルを剥がして新しいタイルを張る方法では、1㎡あたり約5万円〜6.5万円が相場です。
一方、既存タイルの上から新しいタイルを重ねて施工する「重ね張り」なら、約2.7万円〜4.2万円に抑えられます。
| 工法 | 費用相場(1㎡あたり) | 特徴 |
|---|---|---|
| タイルを剥がして張り替える | 約5万円〜6.5万円 | 仕上がりが美しく、下地もリセットできるが費用は高め。 |
| 既存タイルの上に重ね張りする | 約2.7万円〜4.2万円 | 工期が短く、費用も抑えられるが、下地の状態に注意が必要。 |
| タイルの一部を補修する | 約3万円〜6万円 | 部分的に割れた箇所などを補修。全体改修よりも低コスト。 |
| タイル1枚のみを交換 | 約5,000〜13,000円 | 局所的な破損対応に適しているが、色合わせが難しい場合も。 |
「タイルを剥がして張り替える」方法は耐久性・見た目ともに最も確実ですが、その分コストが高くなります。
一方で「重ね張り」は既存タイルを活かせるため、リフォーム費用を抑えたい方に人気の方法です。
費用の内訳とそれぞれの意味
玄関タイル張り替え費用には、材料費だけでなく、解体・処分・下地補修・施工といった多くの工程が含まれます。
内訳を理解しておくことで、見積もり時に“どこに費用がかかっているのか”を把握しやすくなります。
材料費:5,000円〜15,000円/㎡前後
タイルのデザイン・素材・メーカーによって価格は変動します。
たとえば、砂岩調や大理石調など高級感のあるデザインタイルは高価になりやすい一方、一般的な磁器タイルは比較的リーズナブルです。
| タイルの種類 | 特徴 | 価格帯(1㎡あたり) |
|---|---|---|
| 磁器タイル | 耐久性・防水性に優れ、定番素材 | 約5,000〜8,000円 |
| 砂岩調タイル | ナチュラルで上品な印象 | 約7,000〜10,000円 |
| メタリックタイル | 現代的・高級感重視の住宅に | 約10,000〜15,000円 |
「デザイン性」「滑りにくさ」「防汚性能」など、機能面のバランスを考えて選ぶと失敗しません。
工事費:10,000円/㎡前後
職人の手作業によるタイル施工の費用です。タイルのサイズや貼り方(レンガ調・市松模様など)によっても金額が前後します。
特に玄関は段差や端部のカットが多く、手間がかかるため他の部屋より施工単価が高くなる傾向があります。
既存タイルの解体・撤去・処分費用
既存のタイルを剥がす場合、1㎡あたり5,000〜10,000円前後が目安です。
コンクリートごと削る必要がある場合はさらに費用が上がります。
タイルの厚みや接着強度によっては、想定より手間がかかることもあり、見積もり時に確認が必要です。
下地補修費用
タイルを剥がしたあと、下地のコンクリートにヒビや凹凸がある場合は補修を行います。
この下地処理が不十分だと、せっかく張ったタイルが浮く・割れる・ズレるなどの不具合を起こすため、非常に重要な工程です。
費用は1㎡あたり3,000〜5,000円程度が一般的です。
費用を左右する主な要因
工法の違い
最も大きな費用差を生むのが工法です。
「剥がして張り替える」方法は仕上がりが綺麗で長持ちする一方、解体・処分費用が発生するためコストが高くなります。
「重ね張り」は既存タイルを活かせるため、工期も短く費用を抑えられますが、下地の状態が悪いと施工できない場合もあります。
タイルの種類とデザイン
タイルの種類・形状・メーカーによって価格が大きく変わります。
一般的な玄関用のタイルは耐久性を重視しますが、デザイン重視の高級タイルは1枚あたり数千円するものも。
また、模様を合わせて張る必要があるデザインタイルは、カット作業や手間が増えるため施工費も上がる傾向にあります。
面積と形状
玄関が広いほど材料費・工事費は増えますが、反比例して**㎡単価は下がる**ことが多いです。
逆に、狭い玄関や複雑な形状(段差・隅・框が多いなど)の場合は、手間が増えて費用が上がるケースもあります。
追加工事の有無
防水工事や下地調整、階段や框の施工、玄関照明の設置などを同時に行う場合は費用が追加されます。
特に「下地が劣化している」「玄関ポーチ全体をリフォームする」といったケースでは、追加で数万円〜十数万円が必要になることもあります。
業者選びの違い
同じ内容でも業者によって費用差が生じることがあります。
これは、施工実績・職人の技術・使う材料の仕入れルートなどが異なるためです。
そのため、必ず複数社に見積もりを依頼して比較することが大切です。
工法別の特徴とメリット・デメリット
| 工法 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 剥がして張り替え | 下地をリセットできるため耐久性が高く仕上がりが美しい | 費用が高く、工期が長い |
| 重ね張り | 費用を抑えつつ短期間で施工可能 | 下地が悪いと施工できない場合がある |
| 部分補修 | 破損部分だけ対応できるため経済的 | 新旧の色差が出やすい |
| 1枚交換 | 手軽にできる | デザインや色の違いで目立つ可能性あり |
工法選びは“見た目”だけでなく、“玄関の使用頻度や築年数”によって最適な方法が変わります。
例えば築20年以上でタイルの浮きや割れが多い場合は、全面張り替えをおすすめします。
反対に、軽度の汚れやヒビであれば部分補修で十分なケースもあります。
費用を抑える3つのコツ
1. 重ね張りを検討する
既存タイルがしっかりしているなら、重ね張り工法で大幅なコストダウンが可能です。
撤去・処分の手間が省けるため、工期も1〜2日で完了することもあります。
2. シンプルなタイルを選ぶ
柄合わせや特殊形状のタイルは施工の手間がかかり、費用が上がります。
単色・シンプルデザインのタイルは材料費・人件費の両方を抑えやすく、長期的に見ても飽きが来ません。
3. まとめて依頼する
玄関ポーチやアプローチなど、複数箇所をまとめて施工すると諸経費を削減できます。
同じ職人が連続して施工できるため、結果的に**㎡単価が下がる**こともあります。
見積もりを取る際の注意点
見積もりでは、以下の項目を必ず確認しておきましょう。
- 既存タイル撤去・処分費が含まれているか
- 下地補修の範囲と金額
- 材料のメーカー・品番・耐久年数
- 施工保証やアフターフォローの内容
「一式○○円」と書かれている場合は、内容を具体的に確認することでトラブルを防げます。
まとめ:玄関タイルの張り替えは“家の印象を変えるリフォーム”
玄関タイルの張り替え費用は、工法や素材によって1㎡あたり約2.7〜6.5万円が目安です。
剥がして張り替える場合は高額ですが、見た目・耐久性ともに新品同様の仕上がりになります。
一方、重ね張りなら費用を抑えつつ短期間でリフォームが可能です。
玄関は、家族が毎日出入りし、来客が最初に目にする場所。
その印象を大きく左右する部分だからこそ、信頼できる専門業者に依頼することが大切です。
弊社では、タイルリフォーム専門の職人が現地調査からデザイン提案・施工まで一貫対応。
寒冷地の玄関特有の結露・凍結対策にも対応しています。
「玄関の印象を変えたい」「費用を抑えつつきれいにしたい」
そんな方は、まずはお気軽にご相談ください。
私たちは、見た目だけでなく“長く安心して使える玄関”を、一枚一枚のタイルに想いを込めてつくり上げます。
























